リュウキュウアカショウビン(Halcyon coromanda bangsi) Ruddy Kingfisher
毎年、夏が来ると聞きたくなるアカショウビンの声。
沖縄の森の中は汗が止まらなくなるほどに蒸し暑いけれど、都会のように嫌な暑さではない。
昼でも暗い森では、「ホッホゥ」というリュウキュウアオバズクや、「コホゥ」というリュウキュウコノハズクの声が聞こえる。リュウキュウサンコウチョウはちらりと林道沿いに姿を見せてくれた。また、「ウッ、ウゥー」とカラスバトの声がしたり、リュウキュウキビタキの「リュウキビッ」という声がしたりした。
少し開けた場所には、センダングサの花畑があり、晴れているためか沢山の蝶たちで賑わっていた。スジグロカバマダラをはじめ、シロオビアゲハ、リュウキュウアサギマダラ、ベニモンアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、そしてオオゴマダラも来ていた。
足元にはチョロっと逃げるサキシマスベトカゲが。
また暗い林道にさしかかる頃、世にも美しいキンバトが前から来て、私をかすめて飛んでいった。
森の中でも一際暗くて、蚊の多い鬱蒼とした場所。
私は林床に座り込んで、まるで眠るヨタカのように自身を木々に溶け込ませて無心になり、気配を消していると......
「キョロロロ...」という心地よいリュウキュウアカショウビンの声がだんだんこちらに近づいてきた。
次の瞬間、緑の森を切り裂く紅い閃光が、私の前でとまった!
【2010/06/13/宮古島 Miyako Is. /Japan】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます