ヤマドリ(Syrmaticus soemmerringii scintillans) Copper Pheasant
初夏の森。この季節に森へ入るだけで、木陰に立ち込めた森の香りをめいいっぱい吸い込むことが出来て最高に気分が良くなる。森に沢があれば、沢筋の方から心地よい涼風が吹いてきてなおよい。
林道を歩いて、足元を直線的に飛ぶヤマトシリアゲの雌やフワフワ木漏れ日に舞うアサギマダラ、もうすっかり見慣れてしまったアカボシゴマダラを横目に小高い丘に上って行く。丘の頂点まで来ると、曲がり角でばったりヤマドリに出くわした。
ヤマドリは私を縄張りに侵入してきた不届き者だと思ったらしく、目が合うなりこちらに突進を仕掛けてきた。そこで私は、すかさずしゃがんで最小限の面積に縮こまって、「無害ですアピール」をした。するとヤマドリは駆け馬のような猛進を私のわずか手前で弱め、ジリジリと睨みを利かせながら私の周りをゆっくりぐるりと一回りしたのだった。
この時に至近距離でヤマドリの羽衣を見ることになっったのだけれど、これが言葉では中々言い表すのは難しいほどに美しいものだった。
日陰の中で初めくすんだ銅色に見えた羽色は、光を浴びた途端、神々しく輝き出していた。
ムツの、絶妙にシブく鈍い金属光沢のある体色は「金紫褐色」と表す。すると、さしずめこのヤマドリのえも言われぬ羽衣の色は「金赤銅色」といったところか(※図鑑表記は淡橙褐色)。
帰りがけ、素敵な落し物が。
【Tokyo(東京) Japan/02th June, 2012】
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