セイタカシギ（Himantopus himantopus himantopus） Black-winged Stilt
春。ひょんなことから、母と沖縄旅行をすることになった。
我が家の「家族旅行」というものは実に6年ぶり、いや9年ぶりになるだろうか。
私が幼少の頃はよくどこかへ旅行に連れて行ってもらったものだが、小学生になった頃からは2泊以上の家族旅行というのは何故か数える程しか無かったように思う。
今まで沖縄本島に（家族旅行でなく友人と）訪れた際には、観光など殆どしなかった。
だからこそ沖縄中心の街をじっくり見るのは今更ながら新鮮で、国際通りの商店街を見て歩くのも悪くないと思った。
印象深かったのは果実で、パッションフルーツやマンゴスチンなんかはとんでもなく美味いものだから、ここぞとばかりに食べた。特に「アテモヤ」の旨さは格別で、森のアイスクリームの別名はダテじゃなかった。
さて、沖縄本島南部と言えば見逃せない干潟や海岸がいくつもある。
タイドグラフを見てそわそわし始めた私は、「30分だけちょうだい」と言い干潟池に走った。
潮の影響を受けて水位が変わるこの小さな池は、時間を上手く読んで訪れれば沢山のシギ達に逢える。
オジロトウネン（Calidris temminckii） Temminck's Stint
一番手前で採餌していたのは黄色い脚のジロネンだった。
黒い軸斑と赤茶色の羽縁の美しい夏羽が見える。
コアオアシシギ（Tringa stagnatilis） Marsh Sandpiper
池の手前側ではオジロトウネン、ヒバリシギ、コアオアシシギらが採餌、
池の奥ではアオアシシギとタシギ、たくさんのセイタカシギが休息していた。
ヒバリシギ（Calidris subminuta） Long-toed Stint
沖縄と言えば海。海と言えば干潟。干潟と言えばシギチ！
これが今時の若者に人気の沖縄の過ごし方なのです。
そう言っても通じず、たった20分シギ見に夢中になっていた私に対し母は腹を立ててしまった。
後で友人知人に意見を聞いたら、私が悪いそうだ。反省しよう。
【Okinawa Is.（沖縄本島） Japan/12th April, 2012】