9月に見つけた野草の花
エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
Lythrum salicaria L.
ミソハギ科 ミソハギ属
花 期 : 7~9月
生育地 : 湿地、草地、休耕田
分 布 : 北海道~九州
RL指定 : なし
撮影 8月~9月 長崎県 大分県
エゾミソハギは異型花柱性を持つ植物で、五強雄しべとわれる、短い雄しべと長い雄蕊を各5本持ち、雌蕊の長さは3種類で、三型花柱性である
同じ長さの雌蕊をもつ花同士の受粉では種子ができない同型花不和合性の特性を有する
植物の進化において、異型花柱性の成立はまれだが、崩壊は頻繁に生じていると考えられ、多くは単型自家和合性になるが、稀な例としては雌雄異株に進化する
自家不和合性の崩壊は異型花柱性の集団内では頻繁に生じており、送粉者の喪失などの原因で集団に拡大すると考えられ、ある地域の調査によると、個体群のほとんどが中花柱花であったとの報告がある
初版 2012年6月29日
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