1月に見つけた野草の花(長崎県)
サツマサンキライ(薩摩山帰来)
Smilax bracteata C.Presl var. bracteata
サルトリイバラ科 サルトリイバラ属
花 期 : 12~2月
生育地 : 海岸付近の林縁、林内、路傍、荒地
分 布 : 九州~沖縄
RL指定 : なし
サツマサンキライは、主に亜熱帯域に分布する植物で、撮影した長崎県は自生北限地域にあたる
自生する島では、名物のせいろで蒸したふくれ饅頭を包むのにその葉(かからの葉)を利用する
雌雄異株で、下図は雄花
サルトリイバラに似ているが、花期が違い、冬季に開花する
シオデやサルトリイバラは同じような花を咲かせるが、サツマサンキライが最も美しいのでは?
下図は雌花
サツマサンキライは、つる性の半低木で、サルトリイバラに似るが、茎の棘はまばらで、冬季に開花する
雌雄異株で、蔓は10m以上成長する事もあり、茎は分枝し、葉は互生で単葉
葉身は卵形~長楕円形で、厚く光沢があり、葉先は尖り、基部は心形
花序は球形で、直径4~5cm
花は5mm程、花被片は6片(内花被片3片、外花被片3片)で反り返る
雄花の雄蕊は6本、雌花の花柱は1本で3裂する