
10月に見つけた野草の花
アオカモメヅル(青鴎蔓)
Vincetoxicum ambiguum Maxim.
キョウチクトウ科 カモメヅル属
花 期 : 7~11月
生育地 : 草地 林縁 湿地
分 布 : 紀伊半島、四国、九州
RL指定 : なし
撮影 9月~11月 長崎県
ガガイモ亜科植物は、蕊柱(肉柱体)を持つことから、昆虫媒に適応進化した群と考えられる
アオカモメヅルの2本の花柱は上部で合着し、5本の雄蕊の葯の外壁と癒合して蕊柱を形成する
隣合った葯の2個の花粉塊はアームを介して1個の小球(クリップ)に結合している
昆虫が口吻を蜜がある花冠の底に挿入し、雄蕊間の細い裂け目に沿って引き上げると、小球につながった2個の花粉塊は口吻に捉えられる
花粉塊のついた口吻が再び花冠に挿入されると、花粉塊は蕊柱の小室内に残り花粉管が発芽する
カモメヅル属の染色体数は、基本数X=llの2倍体で2n=22が多くみられるが、アオカモメヅルは4倍体の2n=44である
初版 2013年8月11日
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