花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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ユリやキキョウを見物に

2019-08-04 | 登山

8月3日 猛暑で立ちくらみがおきそうですが、山や海へ花見に出かけてみました

 

ずっと以前、コウライトモエソウが咲いていた山ですが、草刈りで消滅してしまいました

密かに復活していないかと期待を胸に登ってみる事にしました

 

 

ヤブミョウガ

 

うんざりするほど多く自生している植物ですが、所変わればという感じで絶滅危惧指定されている県もあるみたいです

 

これも多く自生しているアキノタムラソウですが、地元には少ない

 

コウライトモエソウの自生する場所は、相変わらずきれいさっぱり草刈りされていました

 

山頂付近からの展望

逆光と霞で冴えない景色

 

林道にはキンゴジカの花が咲いてました

 

次は海の植物を観察に

 

ニシノハマカンゾウ

 

 

小さなソナレムグラ

 

ハマナタマメ

 

いつも逆さまに花を咲かせています

 

草原では

 

カワラナデシコ

 

小さなヒメノハギ

 

ゴマノハグサ

 

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

へんてこな花

 

田園地帯では、可愛いノヒメユリがいっぱい

 

環境省絶滅危惧ⅠB類

 

キバナノヒメユリも

 

林内にはキキョウが自生しています

 

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

昔は野山で多く見られたのでしょうが、現在の長崎県で自生株を見る事はなかなか難しいでしょう

 

自生地は絶対に口外しないよう言われています

 

最後は、断崖に自生するカノコユリ

 

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

さて、カノコユリとタキユリの違いの一つが柱頭であるそうですが、この自生地のものはどうでしょう?

 

タキユリの柱頭は切形で、カノコユリは頭状だそうですが、ここのものはタキユリに近いかな?

 

それと、花被片が大きく反り返るのもタキユリの特徴だそうな

 

環境省の植物目録には

62710カノコユリ

62720タキユリ

と別記されているが、どちらも Lilium speciosum

 

植物データベースでは

カノコユリ  Lilium speciosum Thunb.

タキユリ   Lilium speciosum Thunb. var. clivorum S.Abe et Teruo Tamura

 

APGでは両者の区別なしという事ですか

 

それにしても、なぜこんな断崖を好んで自生しているのか?

 

食害から逃れる為なのでしょうか?

 

カノコユリの球根はイノシシの好物らしい

 

こんな崖であれば、イノシシも手(鼻)を出せないでしょうね

猛暑の花散策でした(^O^)/