１０月に見つけた野草の花（熊本県）
ノヤナギ(野柳)
Salix subopposita Miq.
ヤナギ科 ヤナギ属
花期 ： ３～４月
生育地 ： 山地の草地
分布 ： 中国、四国、九州
RDB指定 ： 環境省カテゴリ：なし 熊本県：準絶滅危惧種
阿蘇の草原で、花を咲かせる低木らしきものを見つけた
花や姿から、ヤナギ科だと推測したが、秋に花を咲かせるものがあるのだろうか？
帰宅後調べると、ノヤナギに似ていると思ったが、花期が違うし、葉の質感等違和感があった為、掲示板にてお尋ねした
結果、やはりノヤナギのようで、季節外れの花を咲かせていたのだった
ネットで検索してみると、平尾台で秋に花を咲かせるノヤナギが掲載されていて、納得
主に九州北部に自生していて、中国、四国では非常に稀で、絶滅した地域もある
ノヤナギは樹高１ｍ未満の落葉低木で、山地の草原に自生する
葉は互生または対生し、長楕円形で厚みがあり全縁
雌雄異株で、通常葉が展開する前に開花する
コロナが収束し、平日にも関わらず阿蘇は観光目的の人々であふれかえっていた
私はなるべく人のいない場所で、景色を眺めつつ弁当をいただいていると、花を咲かせるノヤナギが目に入ったのだった
このように美しいとは言い難い花を咲かせる植物に関心を寄せる人は少ないだろう