花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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2019年総集編

2019-12-29 | みんなの花図鑑

令和元年もそろそろ終わり、新たな年を迎えようとしています

 

今年の締めくくりとして、2019年度に撮影した野草の花をまとめてみました

かなりの数の品種になるので、希少性と私の個人的好みでピックアップしてみました

 

イヌノフグリ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

オオイヌノフグリ等外来種の繁殖により駆逐されつつある

市街地でも見られる絶滅危惧種で、ちょっと前まで道端などに普通に生えていたらしい

 

アマナ

長崎県準絶滅危惧種

きちんと草刈りされている草地に沢山自生しています

地主さんに感謝ですね😊

 

ヒメフタバラン

長崎県絶滅危惧Ⅱ類

私が撮影した後、1週間の間にすべての株が盗掘されてしまいました

 

バイカイカリソウ

人知れず多く自生する山があります

平戸島では道端で花を咲かせたりしています

 

ホソバナコバイモ

環境省準絶滅危惧種

沢山咲いてて、どれを撮ろうか迷ってしまう

 

ヒメナベワリ

長崎県絶滅危惧Ⅱ類

今年は咲くのが早かった

 

キビヒトリシズカ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

質素な花ですが、毎年観察に訪れています

 

カイジンドウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

甲斐竜胆 甲斐の国に咲く竜胆が名の由来だそうですが、どこが竜胆?

 

ヒレフリカラマツ

環境省絶滅危惧ⅠB類

私が把握している自生地は4ヶ所

今年は最も多く自生する場所を訪れました

 

アケボノアオイ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

ヒレフリカラマツの葉の中にアケボノアオイの花を発見

群生している自生地もあるのですが、難路の為、なかなか足が向かず

 

シジキカンアオイ

環境省絶滅危惧ⅠA類

盗掘が激しい植物で絶滅寸前

自生地の一部では、風力発電所の建設が計画されているようで心配😌

 

ウンゼンカンアオイ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

なんとも言えない渋い花

 

タカサゴソウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

なかなか人に注目されない植物

 

エビネ タカネ

環境省準絶滅危惧種

一部の山の自生地は、心無い人に荒らされています

 

キエビネ

環境省絶滅危惧ⅠB類

大量のキエビネが自生している山を発見

尾根上で12ヶ所の自生地を見つけた

その場所は、死ぬまで誰にも明かさないつもり

 

チゴユリ

佐賀県絶滅危惧Ⅰ類

長崎県や佐賀県では、なかなかお目にかかれない

 

キンラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

大量に花を咲かせていた秘密の山では、ほとんど見られなくなり唖然

ギンランもなくなった

一体何が起きているのか?

 

タイリンアオイ

長崎県絶滅危惧ⅠB類

普通の人には花には見えないでしょうね😅

 

コモウセンゴケ

長崎県準絶滅危惧種

可愛らしい花ですが、虫を捉えて栄養を摂取します

 

ハルザキヤツシロラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

昨年は花が見られず心配していましたが、今年はなんとか2株だけ花を咲かせた

私が最も気にかけている植物

 

ヒメイズイ

今年は直立していない株が目立つ

ひょっとしてアマドコロと混生している?

 

ミゾコウジュ

環境省準絶滅危惧種

湿潤な場所が好きなのに、よくもこんな乾燥した場所に自生しているものだ

 

チョウセンニワフジ

環境省絶滅危惧ⅠA類

だれも来ない岩峰でひっそりと花を咲かせていた

 

ゲンカイミミナグサ

環境省準絶滅危惧種

ある自生地では、草刈り被害で消滅寸前

 

クロカミシライトソウ

環境省絶滅危惧ⅠA類

高嶺の花になってしまった

 

ヒメトケンラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

近場ではなかなか見ることができない植物

 

ガンゼキラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

破壊された谷の自生地では、なんとか生き延びていたようですね

 

ムギラン

環境省準絶滅危惧種

岩や樹木に着生している

 

マメヅタラン

環境省準絶滅危惧種

なんで盗るかなぁ~😡

 

ツクシアオイ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

ちょっと前まで大量に自生していたのですが、だいぶ数を減らしました

 

ムヨウラン

佐賀県絶滅危惧Ⅱ類

黒髪山系のムヨウランはいつも口を閉じてます

 

クロカミラン

環境省絶滅危惧ⅠA類

これは自生株

植栽地では、度重なる盗掘に嫌気がさし、2年に一度の植栽活動は中止されたもよう

 

トキソウ

環境省準絶滅危惧種

人に知られていない、小さな湿地で細々と命を繋ぐ

 

カキラン

長崎県準絶滅危惧種

湿潤な草地や岩場に自生しています

 

クロシオチドリ(ウチョウラン)

環境省絶滅危惧Ⅱ類

盗掘が横行し、島では絶滅寸前

島に橋がかけられてから盗掘に拍車がかかったようだ

 

フナバラソウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

草原の植物という印象でしょうが、意外に岩山でも多く見られます

 

ヒナラン

環境省絶滅危惧ⅠB類

可愛らしい花を咲かせる

 

ナヨテンマ

環境省絶滅危惧ⅠB類

キモイ腐生ラン

 

ツキヌキオトギリ

環境省絶滅危惧ⅠB類

今年は意外な場所で新たに発見

 

ハクチョウゲ

環境省絶滅危惧ⅠB類

岩山や秘境の渓谷に自生しています

庭木としてメジャーなハクチョウゲですが、野生株は滅多に見られない

 

ホウライカズラ

私はあまり見かけない植物ですが、探せば沢山あるのでしょうね

 

海岸の植物を3っつ程

 

スナビキソウ

今年は少ない

ここにあったコナミキも消滅し、寂しい状況

 

キキョウラン

風光明媚な海岸に自生している

 

クロバナイヨカズラ

普通のイヨカズラより存在感あり

キキョウランの自生地で花を咲かせていた

 

トキワカモメヅル

とんでもない数の花を咲かせていて、圧巻

 

アオカモメヅル

マムシの名産地に自生しているが、イノシシが増えた事でマムシはあまり採れなくなったようだ

 

ムラサキカラマツ

環境省絶滅危惧ⅠB類

自生地としては対馬が有名ですね

カンザシギボウシと一緒に仲良く花を咲かせていた

 

オオミヤマカラマツ

環境省絶滅危惧ⅠB類相当

ムラサキカラマツと混同され、最新のレッドデータからは除外されているみたい

結局、ムラサキカラマツとオオミヤマカラマツは両者自生していたという事ですね

 

アオノクマタケラン

あまり頻繁に見かける植物ではありませんが、あるところにはあるという感じで群生しているところもあります

 

ツクシトウキ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

クロカミトウキとも言われるように、黒髪山系には多く自生する

 

タシロラン

環境省準絶滅危惧種

今年は行く先々でタシロランと遭遇したような気がする

タシロランの当たり年だったのかな?

 

長くなりましたので、ここらで一休み

 

平戸島志々伎山のドローン映像を見て気分転換

 

それでは引き続き、2019年総集編

 

シャクジョウソウ

長崎県絶滅危惧Ⅱ類

昨年果実を見つけてから、花の時期を心待ちにしていました

佐世保市内で初めて自生を確認

 

 

スズサイコ

環境省準絶滅危惧種

10年程前と比べると、激減している植物だと思います

草刈り被害にあう事が多く、道路脇に自生していた株は姿が見られなくなる事がままある

 

ヒロハコンロンカ

佐賀県準絶滅危惧種

南方系の植物

黒髪山系以外では見たことがない

 

ハナゼキショウ

佐賀県絶滅危惧Ⅰ類

手の届かない高いところに自生しているが、なんとか低い所の株を見つけて撮影

 

フウラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

高い所に着生しているので、撮影が難しい

解像に優れた望遠レンズが必要

ムギランとのツーショットです

 

ササバラン

環境省絶滅危惧ⅠB類

沢山自生している場所もありますが、自生地は開発され減少しています

 

ナギラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

開花時期が読みづらく、今年は来るのがちょっと早かった

 

マヤラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

今年は沢山咲いてました

腐生ランなのに盗掘が多いとの事

 

ホンゴウソウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

とても小さい菌従属栄養植物

ヒナノシャクジョウと共通の菌に寄生するらしい

 

ヤクシマネッタイラン

環境省絶滅危惧ⅠB類

開花は非常に短い期間のようで、良い状態の花を撮影するのが難しいとの事

昨年に引き続き、比較的良い状態の花を撮影できて幸運でした

 

ヒナノシャクジョウ

長崎県絶滅危惧Ⅱ類

とても小さい腐生植物

 

ハクウンラン

大分県のレッドリストには記載されていない

オオハクウンランは大分県絶滅危惧ⅠB類

 

ムカデラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

自生地は3ヶ所知っているが、ここは一番自生数が多く、びっしりと葉が生い茂っている

花は小さくて可愛らしい

 

ノヒメユリ キバナノヒメユリ

環境省絶滅危惧ⅠB類

以前、どこの草地へ行っても自生していたものだが、目に見えて自生数が減少してきている

セイタカアワダチソウの侵入で、激減した群生地もある

 

キキョウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

長崎県では滅多に見れるものではありません

 

カノコユリ タキユリ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

たいてい岩の崖に自生しています

地面に生えているものは、イノシシの餌食になるのかな?

カノコユリは佐世保市の花に指定されてから、盗掘に拍車がかかったようだ

 

キセワタ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

ひょうきんな花を咲かせるので結構好きな植物です

草刈りの被害に合う事がままある

 

アオフタバラン

多良山系で撮影しましたが、採取されずいぶん少なくなったとの事

 

ベニシュスラン

長崎県絶滅危惧ⅠB類

多良山系で撮影しましたが、盗掘が激しい

沢に近い場所に自生している印象ですが、近くに水の気配が全くない場所にも自生している

 

 ミズオオバコ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

ジャンボタニシが虎視眈々と狙っています

 

シロシャクジョウ

佐賀県絶滅危惧Ⅰ類

少なくなりました~

11月~12月に開花する自生地もあります

 

ムジナノカミソリ近似種

ムジナノカミソリは絶滅種で、それに近い種という事らしい

新種の可能性があるとの事ですが、長崎県の島しょ部には結構沢山自生しているみたい

 

シノノメソウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

出遅れてしまい、花は一株しか見られなかった

下の方の自生地では、全く株が見られず心配

 

ヒゴタイ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

久しぶりにタデ原湿原を訪れた

風に揺れるヒゴタイのある風景はのどかなものでした

 

フシグロセンノウ

大分県準絶滅危惧種

オレンジ色のきれいな花 森の中では目立っていました

 

ヤクシマアカシュスラン

環境省絶滅危惧Ⅱ類

ブログには記載しませんでしたが、自生地は危機的状況です

原因はよくわかりませんが、ひょっとすると盗掘されているのかも

 

ツユクサシュスラン

長崎県絶滅危惧ⅠB類

沢山の自生地がありますが、概ねどの自生地でも豊作だったようです

 

ダンギク

環境省絶滅危惧Ⅱ類

毎年ダンギク見物を楽しみにしていましたが、大分に移住してしまったので、今年で見納めかもしれません

 

ホソバヤマジソ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

この岩場では、ヤマジソとホソバヤマジソの両者が見られる珍しいところ

交雑しないのか興味津津

 

ヤマジソ

環境省準絶滅危惧種

精油成分を含み良い香りがする

個人的にはホソバヤマジソの方が香りが強いような気がします

 

シマシャジン

環境省絶滅危惧ⅠB類

昨年と打って変わって、今年は良い状態の花が見られました

シロバナシマシャジンが復活したようで、見に行きたかったなぁ~

 

ツクシコゴメグサ

環境省絶滅危惧ⅠB類

花の時期はもう終盤で、一株だけ花を咲かせていました

 

ナガミノツルケマン

環境省準絶滅危惧種

キケマン属は春に開花するものが多い中、これは秋に開花する

 

タカネハンショウヅル

県レベルの絶滅危惧種ぐらいには指定されているかと思ったのですが、大分では普通種でした

希少性はないのですが、人気は高い

 

イヌセンブリ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

湿潤な草地に自生していました

溜池の周りなどに自生している事が多いようです

 

 アソノコギリソウ

環境省準絶滅危惧種

阿蘇や由布市で良く見かけました

 

ムラサキセンブリ

環境省準絶滅危惧種

大分でも見ることができてよかった

 

タンナトリカブト

大分県絶滅危惧Ⅱ類

大分県の自然林で沢山の花を咲かせていました

天山では、自然を守る会の方が知ったら落胆するような事をやっている方が未だにいらっしゃるようで

お土産に持ち帰ったなどと発信している方もいらっしゃいます😌

 

カゲロウラン

環境省準絶滅危惧種

暖地に多く、長崎県では稀

他の2つの自生地では、ほぼ絶滅状態となってしまいました

 

チャボツメレンゲ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

もう花は終わっているだろうと思いつつ立ち寄ってみた自生地では、なんとか少しだけ残り花を見る事ができました

 

ブゼンノギク

環境省準絶滅危惧種

国東の岩山はブゼンノギクの本場の地

津波戸山の群落は一見の価値あり

 

ヤッコソウ

宮崎県絶滅危惧Ⅱ類

念願のヤッコソウを見ることができて良かった

スズメバチが飛び回っていて怖かった(以前刺された事がありますので)

 

グンバイヒルガオ

宮崎県絶滅危惧Ⅱ類

砂浜に広がるグンバイヒルガオ

青い空と青い海を背景に咲くグンバイヒルガオの花は最高のロケーション

 

ツメレンゲ

環境省準絶滅危惧種

岩山の断崖で、イワヒバの間に花を咲かせるツメレンゲ

厳しい環境で、一生懸命生きてます

 

アシズリノジギク

大分県準絶滅危惧種

秋も深まり、北風の吹き荒れる荒々しい海岸に自生していました

 

ゲンカイイワレンゲ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

海岸の断崖で沢山の花を咲かせていた

なかなか良い雰囲気の自生地なので、気持ちよかった

探し求めていた、スルガランやコラン、ギボウシランを見ること無く長崎を後にするのは心残りですが、大分でまだ見たことのない花々と巡り合う事に期待しています

 

来年はできれば、宮崎、鹿児島方面へも行ってみたいと思っています

今年は見逃してしまったシシンランも自生しているようですね

それに、私の大好きなサクラランも宮崎に自生しているようです

鹿児島では、ヘツカラン、ヘツカリンドウ、ダルマエビネに逢ってみたい

 

さて、最後に長崎の稲佐山からの夜景の動画を紹介します

葉加瀬太郎の長崎夜曲という曲をBGMに、感動的な長崎の夜景の映像が繰り広げられます

こんな夜景を見ながら新年を迎えるのもいいんじゃないでしょうか

 

それでは、皆さん良いお年を(^O^)/