光合成を行わず、根に共生する菌類が生産した養分で育つ菌従属栄養植物。
花は淡黄色~淡紫褐色で長さ約1.2cm。唇弁は白色で紫色の突起毛がある。
ムヨウランに比べ花が小さくて、あまり開かず、唇弁の縁に毛があることが区別点。
花期はムヨウランより少し早い。
茎は高さ約20cm、先端に5個前後の花をつける。
唇弁は倒卵形で、蕊柱の基部と癒合し、先端近くは浅く3裂する。
唇弁のふちには短毛、上部には長毛が密生する。
ムヨウラン属は子房と花被片の間に副萼と呼ばれる付属器官をもつこと、中軸胎座,単粒の花粉の存在などから、ラン科の中では比較的原始的な属と考えられている。
毎年訪れる自生地ですが、今年は非常に少なかった。