花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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有嶮地岳

2019-02-18 | 登山
日曜日は、地元の有嶮地岳に登りました

有嶮地岳は、"うけんちだけ"と読みますが、地元に人にとっても馴染みの薄い山なのです

私も知らなかったのですが、奥弓張と言われ、国土地理院の地図に但馬岳と記されている山は、実は有嶮地岳の間違いだという

これは旧海軍が誤ってつけた名前が定着してしまった事によるもので、実際の但馬岳は有嶮地岳と但馬越の鞍部を挟んで北に位置するピークであるそうな

このピークには但馬神社があり、戦国武将遠藤但馬守が祀られているのである


相浦総合グランドから、母ヶ浦、小野町を経て但馬越へ

そこから登山道に入り、有嶮地岳山頂~弓張展望台

帰りは高筈~中里へ下山します



※地図をクリックすると拡大します



トップ画像は相浦総合グランド前から遠望する有嶮地岳

左から、朝ノ気岳、高筈岳、将冠岳、但馬岳、有嶮地岳、弓張岳と並んでおり、正面の有嶮地岳は385mで弓張岳より高いのです


道中の田園地帯には、いたるところでオオイヌノフグリが群生しています

国立環境研究所の侵入生物データーベースによると

オオイヌノフグリに影響を受ける生物として、イヌノフグリ、在来草本植物、農産物、シバなどが記載されている

いわゆる、駆除が推奨される外来植物なのです

オオイヌノフグリという名は、日本の植物学の父とも言われる、牧野富太郎氏が江戸時代の植物図鑑には既にその名が記されている、在来種のイヌノフグリにちなんで名付けられたものなのです

イヌノフグリとは漢字で犬の陰嚢と書き、その種子を見ると、なるほど的を射た名であると関心する次第

その由緒ある名前が気に入らないから使わないようにしようなどど、ありがた迷惑なコメントを送ってくる方がいますが、人に強要するのはどんなものでしょうか?

私はイヌノフグリという名は、優れた観察眼の持ち主が名付けた、すばらしい名前だと思いますので、別名で呼ぶつもりはありません


さてさて、話が脱線してしまいましたが、のどかな田園地帯では、レンゲソウの花も見られました








田園地帯から山地に入り、但馬越までは、林内の細い車道を登っていきます




寒さに耐えるクロキが一輪




ちょっと開けて、有嶮地岳が見えた


マンリョウの実が美しい




あの鞍部が但馬越で、右手の山が有嶮地岳、左の山は但馬岳


但馬越へ向かう道路を進んでいく


ここが但馬越です

ここから石坂町へ降りる昔道は、今でも歩く事ができるようなので、そのうち挑戦してみよう


登山道に入り森の中を急登


フデリンドウがわんさか生えていた


以前なかったロープが!


森の風景から、いきなりこの広場が眼前に広がるので、違和感ありすぎ


広場の端に、有嶮地岳の展望所

木が伐採されて、展望がよくなった




山頂には蕗の薹が出ていて、春の足音が聞こえてきそうだ


有嶮地岳には、このような戦争遺構もある


ここまで来たら、当然弓張展望所にも足を運ぶ


観光客に混じって、いかにも登山者の様相である私は浮いた存在だった


今日は、港にチャイニーズタイシャンが入港しているのだが、見えるかな?

上の画像のオリジナル画素数は6016☓4016なのですが、その一部を600☓400で等倍切り出しを行ったのが下の画像です

客船がはっきりと写っていますね!

ちなみに、レンズはニコンAF-S NIKKOR 24mm f/1.8G EDで、ボディはニコンD750です







弓張岳の砲台跡


帰りは弓張岳と有嶮地岳の鞍部から、山道を下山


九州自然歩道を通って但馬越へ戻る


道にはスミレが咲いていた


但馬越から高筈方面へ




途中の風景


高筈股のぞき所


なぜ股のぞきなのか?

私なりに考えてみましたが、股から逆さの風景をのぞくと、九十九島が空に浮かぶ雲のように見えるという事なのかな?


中里へ降りる山道は、大変細く、また急な坂なのです

車でここを登ろうなどどは思わない方がよいかもしれません




朝ノ気岳方面の山並みがカッコイイ


東漸寺に立ち寄ってみた







忙しない市街地に降りてくると、静かな山での一時が素敵な時間であったと、しみじみ感じられた

でも、花粉が大変多く飛散しているようで、かなりしんどい事も事実でした

それではまた(^O^)/