花追い放浪記

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チョウセンニワフジ 環境省絶滅危惧ⅠA類

2018-05-15 | みんなの花図鑑

チョウセンニワフジは九州北部に分布するコマツナギ属の植物で、環境省のレッドデーターでは最高ランクに属する。

岩を這うように多くの個体が生えている。


ピンクの美しい花。

私は植物学者ではありませんので、ニワフジとチョウセンニワフジの遺伝形質の違いが良く分かっていません。
が、植物に詳しい松尾さんのブログを参考にすると
①草丈はニワフジより小さい
②小葉も小さく広楕円形
③花の色が薄い
④旗弁裏がほぼ無毛

簡単に言うと以上の特徴があるそうな

詳しくは、松尾さんのブログをご覧ください


ここの個体を観察してみると、やはりニワフジ比較すると草丈はとっても小さく、葉の形も丸っこい。


花の色もピンクで私が記憶するニワフジの色とは違うような・・・
さて、旗弁裏の毛は?
これは、マクロレンズで等倍撮影したものを更にトリミングして拡大した画像です。
肉眼では見えませんが、こうやって画像をみると極短い毛が一面に生えている。
肉眼では無毛に見えてしまうでしょうね!


実際にこの植物をご覧になると、その小ささに驚くでしょう。
これが木? 草にしか見えないんですけど!








少し離れた場所の個体
これもやはり極短い毛が一面に生えている






さて、これはかなり離れた自生地の個体


ここの個体にも同様に旗弁の裏に極短い毛が生えている


岩場のちょっとした土溜まりに自生しており、栄養が乏しい為か、ここの株は非常に貧弱


それでも、立派に花を咲かせている