花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
学術研究・調査のカテゴリーはパスワードを入力の上閲覧してください

キリシマテンナンショウ コウの花図鑑

2015-05-08 | コウの花図鑑

4月に見つけた野草の花

 

キリシマテンナンショウ(霧島天南星)

 Arisaema sazensoo (Blume) Makino

 

サトイモ科 テンナンショウ属

花 期 : 4~5月

生育地 : 山地の樹林下

分 布 : 九州

RL指定 : 大分県絶滅危惧Ⅱ類

撮影 5月 大分県

 

テンナンショウ属は、日本列島を多様性の中心とし、日本産種は、大部分がマムシグサ節に属す

 

発芽第一葉の形などからマムシグサ節は、3亜節に分けられ、キリシマテンナンショウは、ペダティセクタ亜節に属し、発芽第一葉は、3小葉複葉、染色体数は、2n=28

テンナンショウ属の特徴は、1株あたり1花序で、開花期の栄養状態によって、雄株または雌株となる

 

送粉者は、ハエ類の昆虫で、種ごとに異なる昆虫種が送粉に係る

雄株の花序に落ちた送粉者は、下部のスリット状出口から、花粉を付けて脱出する

花粉を付けた送粉者が雌株の花序に入ると、受粉するのだが、雌株には出口がない為、送粉者は花序内で息絶える事となる

初版 2015年5月8日

画像アップロード 20230708

記事アップロード 20230708