to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

好きだ、

2007-04-18 15:43:19 | the cinema (サ行)
製作 2005年
監督.脚本.撮影 石川真
音楽 菅野よう子
出演 宮崎あおい/西島秀俊/永作博美/瑛太/小山田サユリ/野波麻帆/加瀬亮/大森南朋


17歳のユウ(宮崎あおい)は、いつも土手でギターを弾いている同級生のヨースケ(瑛太)に秘かな想いを寄せいていた。ヨースケが同じところばかり弾いていたので、いつのまにかユウもそのフレーズを覚えてしまう。放課後の帰り道いつも傍にいて、素直に想いを伝えられないユウ。
一方ヨースケは、事故で大切な人を亡くしたユウの姉のことが気になっていた。やがてある出来事をきっかけにふたりは会わなくなってしまう。
それから17年、34歳のヨースケ(西島秀俊)とユウ(永作博美)は、東京で偶然再会する。

17歳のユウ、一途さと、優しさが空回りして素直になれない。傷ついた姉のことも解かっているつもりで気を回したりする。
大人でも子供でもない17歳の恋を、青空をバックに、ぎこちないヨースケのギターさながらに展開する。
宮崎あおいちゃん、瑛太が近づきそうで近づかない青春時代のもどかしさを、リアルに演じている。

17歳から34歳へのバトンタッチも、全く違和感を感じられないで観る事が出来た。
17歳の部分はユウの目線で、34歳になってからの部分はヨースケの目線から描かれている。

青く切ない高校時代の恋から、それなりに人生経験を経てきたであろう模索する大人のある日の再会まで、
キーとなっているヨースケのギターのフレーズのように拙くくり返され、画面に映されない二人の17年を思って胸が熱くなる

思ったより大人になったユウとヨースケのシーンは短くて、それでもユウの心中は想像できるのだけど、もっと言葉でなく描いて欲しかった気がした。
めぐり会った日の夜のぎこちなさが残るユウとヨースケのシーンが良かった。

「好きだ!」でも「好きだ。」でもない、「、」
宮崎あおいちゃんがほんとに大人になったような永作さんと、ゆっくり同じところを弾いていた瑛太が不器用そうな生き方をしている西島君に・・―やはり「好きだ、」がしっくりきている。
「、」の続きが、これからは優しいものであるようについ願ってしまう二人でした

音楽が菅野よう子氏と知ってびっくり、でも、納得
なかなかDVDも人気で借りれなかったけど、やっぱ映画館で観たかった作品かも・・・残念!