to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ショコラ

2007-08-28 00:18:09 | the cinema (サ行)
ショコラ・・・心を溶かすレシピ

原題 CHOCOLAT
製作年度 2000年
上映時間 121分
監督 ラッセ・ハルストレム
出演 ジュリエット・ビノシュ/ヴィクトワール・ティヴィソル/ジョニー・デップ/アルフレッド・モリナ/ヒュー・オコナー/レナ・オリン

「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム監督がジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ主演で描く愛のファンタジー。古くからの伝統が根付くフランスの小さな村に、ある日謎めいた母娘がやってきてチョコレート・ショップを開店する。厳格なこの村に似つかわしくないチョコだったが、母ヴィアンヌの客の好みにあったチョコを見分ける魔法のような力で、村人たちはチョコの虜になってしまう。やがて村の雰囲気も明るく開放的なものになっていくのだが……。(yahoo!映画から)

先日DVD観賞した『ギルバート・ブレイク』がとても好きになり、
ラッセ・ハルストレム監督作品、2本目。

前作はアメリカの田舎町、で、今度はフランスの小さな村。
前作では旅する女性に恋をしたジョニーが、本作では川を伝って移動するジプシー。
ハルストレム監督、自身も旅人に思い入れがあるのだろうか。
たしかに、どんなときもそこで生きていくのは大変だと思われることも多い。
周りに合わせ、諦める事も少なくない。
"旅人"は、自由と憧れの象徴なのかも知れない。

赤いマントの親子が辿りついた静かな村。
男も女も押し黙ったような生活をくりかえし、規律に縛られている。
ヴィアンヌは魔法のような洞察力で、お客の欲望を見抜き、ピッタリの味のチョコレートを差し出す。
強くて、自由の象徴のようなヴィアンヌ。
しかし、彼女は母だった――

本来住民の為の宗教、教会であるはずが、村の権力者レノ伯爵は
いつの間にか若い神父を懐柔し、ミサの場は村人にヴィアンヌを孤立させようという説教の場となる。

偏屈な大家とその孫。倦怠期の中年夫妻。夫のDVから逃れ身を寄せてきた女。
そして村の川辺に流れ着いたジプシーの一行。
ヴィアンヌのチョコレートは、次第に彼らの心を溶かしていくが、、、

ストーリー的にはたいした事件も、広がりも無いが
本作もまた役者陣がいい味をだしてる。
ジョニーはしっかり風景に溶け込んだ演技ながら、相変わらずチャーミング♪
偏屈な大家、ジュディ・デンチは圧倒的存在感!
ヴィクトワール・ディビソルも不思議な魅力で、とてもイイ

「プリズン・ブレイク」の アブルッチがジョゼフィーナの夫で出演していて、なんだか胸騒ぎ(笑)

フランスが舞台のはずなのに、フランスの女優も英語?って最初ちょっとヘンな気もしたけど
直ぐ気にならなくなってきたのは、やっぱ、カカオの香りが伝わってくる映像のせいでしょうか。
北風の女、南風の男。
大人のおとぎ話のようないい作品でした
コメント (4)
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