to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

恋のためらい/フランキーとジョニー

2011-10-14 22:37:06 | the cinema (カ行)

原題 Frankie & Johnny
製作年 1991年
原作:脚本 テレンス・マクナリー
監督 ゲイリー・マーシャル
出演 アル・パチーノ/ミシェル・ファイファー/ヘクター・エリゾンド/ネイサン・レイン/ケイト・ネリガン
コックのジョニー(アル・パチーノ)は、ウェイトレスのフランキー(ミシェル・ファイファー)に心ひかれる。ジョニーに興味を示す同僚のコーラ(ケイト・ネリガン)を尻目に、ジョニーの熱心な誘いにもいっこうに乗ってこないフランキー。しかし従業員の送別会の夜、フランキーの冷たい態度にもメゲずみんなの中で生き生きと踊るジョニーの陽気さに、フランキーは少しずつ心を動かされ―・・・

刑務所を出たジョニーは、長距離バスにゆられてニューヨークに降り立つ。
そして大都会の喧騒に、しばし立ち尽くし――という、
ここは名作「真夜中のカーボーイ」のジョン・ボイト風。

ニューヨークの街角にあるダイナー、アポロ・カフェは活気に満ちていて、
様々な国からやって来て、それぞれの人生を生きる人たちの悲喜こもごももテンポ良く挿入されて、
ニューヨークという大都会の匂いも感じさせながら、ジョニーの新しい恋、新しい人生は始まる。

空気が読めないのかと思うほどに、陽気に一途にフランキーにアタックするジョニーにも
切ない思いがあるのだけど、、彼は人生を新しくスタートさせたい。
少々性急とも思える情熱で、フランキーに向かってまっしぐらのアル・パチーノがセクシー

一人でいるのは寂しいのに、二人でいるのが怖い・・・―フランキーは、
アパートの窓ごしに、隣のアパートで展開される隣人の生活を眺めながら孤独な夜を過ごす。
この描写が、彼女やニューヨークに生きる人たちの様々を想像させて、うらぶれ感もイイ・・・
ジョニーの人柄に触れて、揺れながらも後ずさる彼女の傷とは・・・

「スカーフェイス」では兄妹だった二人が8年後の、このラブストーリー。
そして、この作品の翌年の「セント・オブ・ウーマン」で、パチーノはオスカーを獲るのですよね。
暗い闇の底から悲しみを湛えて光るパチーノの瞳もいいけれど、
オジサンなのに好きな女に一直線のカレもなかなかイイと思える大人のラブストーリーです
コメント (4)
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