眠られぬ夜のために ヒルティ著より
神への信仰を持たず、ただ自分の不確かな力と人びとの当てにならぬ助けを頼りにし、
また、世間で人生の楽しみとされていることだけを楽しみと心得て、
その結果、生活が半ば恐怖から、半ば気晴らしと自己欺瞞から成りたつというような人は、
いわゆる恵まれた境遇にあっても、特に年老いて、体力も衰えはじめたならば、
一体どうやって生きることができるのか、私にはよくわからなかった。
私ならば、全く神を信じないよりは、せめて偶像をでも拝みたいと思うだろう。
伝道の書 12 : 1
あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、
「わたしにはなんの楽しみもない」と言うようにならない前に」