きょうを生きる言葉 一日一篇 大宮薄・小塩トシ子・関正勝・深田未来生編より
恐れるな
聖書という巨大なドームの中に、「恐れるな」というこの神の言葉がたえず響きわたる。
それは、いける神が恐怖と不安におののく者たちの傍らにい給い、彼らの友となり、
いかなる不安の中でも勇気と落ち着きを生みだす励ましの言葉を与え給うということを、
意味しているのではなかろうか。
神は、不安と恐れにおののく者たちがいる場所に、とくに好んで共にいて下さるのであろうか。
それとも、われわれは大変いかがわしい性急さで神を天のかなたへ押しやり、
その結果、不安におののく者が神に臨在に気づかないことになってしまったのであろうか。