荒野の泉 カウマン夫人著より
「わたしたちは極度に、耐えられないほど圧迫されて、
生きる望みさえ失ってしまい、心のうちで死を覚悟し、
自分自身を頼みとしないで、
死人をよみがえらせて下さる神を頼みとするに至った。
二コリント一ノ八、九
はなはだしく圧せられ極度までも圧せられたり
耐え難きまで激しく圧しられたり
肉体もたましいも圧せられ
暗き大波のとどろく如く思念は圧せられ
敵よりも友よりもいたく圧せられ
生命の終わらんとするまで圧せられたり
神よりほかに助けなきを知るまで圧せられたり
笞(しもと)と杖を愛するほどに圧せられ
何物にも寄りすがらざる自由に押しやられ
かくて不可能なき信仰にいたり
主にある生涯に生かしめられ
キリストの生命のあふるるに至れり・・・・
苦しみの圧搾(あつさく)より
たましいのよき酒はきたる
涙を流さざる目は
輝きを放ち得ざるなり