「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状の持つ意味<2023・3・18>

2023-04-07 17:43:56 | ロシアと周辺国
 

プーチン大統領らに逮捕状、ウクライナ侵攻めぐる戦争犯罪容疑 国際刑事裁判所
https://www.bbc.com/japanese/64985430

123カ国が批准している。この国では逮捕状が執行される可能性があります。これ以外の国では、逮捕される可能性は少ないでしょう。
もう一つの限界は、「ICCが容疑者不在の欠席裁判を認めていないこと」です。
ですから、前の日記はこの点間違えた内容を書いており訂正します。起訴は出来るけれど、容疑者を逮捕しないと裁判は、出来ません。
しかし、戦争犯罪に時効がない点は同じです。
逮捕状は、永久に有効ですし、新たな証拠が見つかれば更にその罪についても逮捕状が出るでしょう。
戦争犯罪に関与を疑われる人間も同じです。
今回の例からすると、証拠が固まり次第逮捕状が出されるでしょう。

ICCの逮捕状には、このような効力と限界があります。

ウクライナの子ども強制移送、ロシアの「戦争犯罪」 国連調査委
2023年3月17日 14:49 発信地:ジュネーブ/スイス [ スイス ヨーロッパ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3456066?cx_part=top_category&cx_position=5

国連の調査委員会の結論も、今回のICCの逮捕状に根拠を与えるでしょう。

仮にロシアで政変が起きれば、新たなロシア政府はこの逮捕状に同意する可能性もあります。今が無事なのと、将来も無事なのは同じではありません。戦争犯罪を犯した者は、ほぼ永遠のお尋ね者です。

それ以前の段階として、ウクライナの国内法があります。
ウクライナのありとあらゆる刑法上の犯罪を犯しています。その意味で、ウクライナ検察も証拠が固まり次第、逮捕状を出すでしょう。こちらは、人数が多く2万人以上が容疑者です。そして、ウクライナ国内で有罪が確定すると、インターポールを通して国際指名手配されます。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


スロバキア、ウクライナにミグ29戦闘機13機供与&フィンランド<2023・3・18ウクライナ紛争>

2023-04-07 17:41:56 | NATOとアメリカ

ポーランド、ウクライナに戦闘機供与へ 数日中にまず4機
2023.03.17 Fri posted at 06:28 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35201409.html

こうすると、次はどうなるか?

スロバキア、ウクライナにミグ29戦闘機13機供与へ ロシア反発
2023年3月17日 20:57 発信地:ブラチスラバ/スロバキア [ スロバキア ウクライナ ロシア ロシア・CIS ポーランド ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3456172?cx_part=top_category&cx_position=3

こうなります。
実は、スロバキアはロシアに機体のメンテナンスを丸投げしていました。そこでポーランドとチェコは、ロシア人を追い払うようスロバキアを、そそのかしました。ロシア人を追放してしまうと、機体のメンテナンスが出来ないのでスロバキアのミグ29戦闘機は、強制退役になりました。スロバキアは、アメリカのF-16戦闘機を発注しており、これが届くのが2024年です。
その間、スロバキアの防空はポーランド空軍とチェコ空軍が行うことになっています。
今回、供与されるのは強制退役させた分です。

もちろん、ポーランドは最初からウクライナに供与することを前提にそうさせたわけです。
当然、ポーランドにもまだミグ29戦闘機は、あります。メンテナンスが完了すれば、全部引き渡すでしょう。

ポーランドが、韓国から戦闘機を買い付けたのは、そのためです。韓国の戦闘機はベースがF-16ですから十分、アメリカのFー16の代わりの戦闘機として運用できます。
アメリカのFー16戦闘機は、大人気で納機が、だいぶ遅くなります。そのような理由で、ポーランドはすぐ納機が出来る韓国製戦闘機を買い付けました。

全部、合計すると30機以上になると思います。
今、戦闘機が少なくなっているウクライナ空軍には、まとまった機数がすぐ入手できることは、ありがたい話なんです。古いですけれど現在、ウクライナ空軍が使っている機種と同じですから、すぐ実戦投入できます。古くたって数が多ければ戦力になります。

☆さてフィンランドの話。
ワールド
2023年3月18日1:14 午前7時間前更新
トルコ、フィンランドのNATO加盟批准手続き開始へ=大統領
https://jp.reuters.com/article/nato-nordics-turkey-finland-idJPKBN2VJ160

トルコも今回のトルコ大地震では、世界から支援や援助を受けました。5月は大統領選挙になってしまいますから、早めに批准手続きを、しようと言う運びになりました。

ハンガリー議会も今月批准する予定です。

この両国が批准すると、フィンランドのNATO加盟が決定します。他の28か国は既に批准済みです。
スウエーデンについては、トルコの次の大統領が決まってからの話になるでしょう。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領に逮捕状を出した<2023・3・18>

2023-04-07 17:40:34 | ロシアと周辺国

ICC、プーチン氏に逮捕状 ウクライナでの戦争犯罪で
2023年3月18日 0:54 発信地:ハーグ/オランダ [ オランダ ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3456196?cx_part=top_topstory&cx_position=1

容疑は、戦争犯罪です。
ロシアは、国家として戦争犯罪に関する法律をすべて犯しました。そして「人道に関する罪」と言う方概念があります。これは主に戦争犯罪に適用されます。その意味では、今回の逮捕状は始まりであって、今後政権の幹部クラスや実行犯にも逮捕状が出されるでしょう。
ロシア国内にいれば、逮捕状が執行されることはないと思います。しかし、ロシア国外に出れば?

ICC
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000162093.pdf

インターポールとは、違います。
国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪(集団殺害犯罪、人道に対する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪)
これらが対象となる犯罪です。
ICCの仕組みと機能: ICCは、各国の国内刑事司法制度を補完するものであり、関係国に被疑者の捜査・訴追を真に行う能力や意思がない場合にのみ、ICCの管轄権が認められる(=補完性の原則)。

つまり、今回ロシアに犯罪捜査をする意図がないから、ICCに裁判の管轄権が発生しました。逮捕状を出したということは、裁判所に提訴する十分な証拠が集まったと言うことです。

これから起訴され裁判が始まるでしょう。

☆この部分訂正⇒容疑者の身柄を拘束しないと裁判は始められません。

ICCの加盟国へ容疑者が入国すれば、逮捕されることもあるでしょう。条約締結国は、123か国です。

国際法廷の意味は、前にも書きました。
有罪判決が下されれば、永遠のお尋ね者です。
そして戦争犯罪に時効はありません。
証拠が出てくれば、永遠に起訴される可能性もあります。

国際刑事警察機構(インターポール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%88%91%E4%BA%8B%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E6%A9%9F%E6%A7%8B

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
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ドイツ・シュルツ首相の変化<2023・3・17ウクライナ紛争>

2023-04-07 17:38:41 | NATOとアメリカ

この戦争で大きな変化を見せた人は、二人います。
一人は、ウクライナの大統領です。戦争前の2021年ごろの写真を見ると頼りないにやけたニイチャンに見えます。
戦争発生後は、だんだん顔つきが変わり、今では別人のように見えます。戦争が、戦時の大統領に変化することを求めました。見事にその使命を果たしていると思います。

もう一人は、ドイツのシュルツ首相です。
去年の開戦後は、困っているおじさんに見えました。
何しろ政権基盤が、いんちき3党連立政権です。立場も弱いしドイツ国内も混乱しました。
その主な理由は、ロシアとの関係をどうするかの問題です。従来のドイツの外交政策は、100%親ロシアです。
ロシアから、大量のエネルギーを(格安で)購入し、ロシアに経済進出して、ロシアビジネスで稼ぐ経済構造が出来上がっていました。それを作り上げたのが、前首相のメルケルです。当然、ドイツ国内にはロシア人脈がガッチリ!残っています。

だから、ドイツには簡単にロシアと縁切りできない理由がありました。だから、最初はシュルツ首相は、ウクライナ問題とロシアとの関係について、あいまいな立場を取るしかありませんでした。
ついには?
「ドイツはまた、歴史の誤った側に立つのか!」
と、まで言われてしまいました。
そうこうしているうちに、ロシアに対する経済制裁がどんどん決まっていき、ドイツは?
「ロシアの踏み絵を試されました」
(ロシアの仲間か?NATOの仲間か?)
結果、踏み絵を踏んだドイツは、徐々にロシアとの関係を薄めていきます。決定的だったのは、ロシアのガスを購入しないことを決めたことでしょうね。おかげでドイツは大変なことになりました。スポット市場でガスを買いまくり液化天然ガスの受け入れ施設を突貫工事で建設し、暖冬のおかげもあり何とか冬を乗り切りました。

一方で、ロシアと手切れを決めるなら取引の相手先を変更しなくては、なりません。去年は、中国を訪問し経済的な関係を強化しました。

そのころから、シュルツ首相の顔つきが変わってきました。頼りないおじさんから、ドイツの首相らしい顔つきに変わりつつありました。

完全に変化したのは、今年1月にドイツ製戦車のウクライナへの供与を決め、転売を認めた後です。
(それを過去の傷などチクチクつつきながら煽りまくったのは、ポーランドです。過去の、借りを返せや・思い出したくないドイツの過去です・・歴史の被害者にはそれを言う権利があります・・シュルツ首相もブチ切れて!エ~イ!と覚悟を決めたわけです=まとめて面倒見ます!全部、ドイツにお任せください!⇒すごく分かりやすいでしょう?だから、ロシアは向こう200年くらいはウクライナ侵略の非を問われ続けるでしょう。既に「歴史の誤った側に、自ら立っています。ロシアの戦争犯罪は、これから問われ続けます。」
勝てば官軍方式でロシアは、これまでやってきました。負ければ賊軍・・これからロシアはそれを体験するでしょう・・)

その後、完全にゲルマン魂になりました。
それは、顔を見れば分かります。
ドイツの国家のために覚悟を決めたのでしょうね。
完全にロシアと手切れをして対決することを決意したのでしょうね。もう、後には戻れません。
こうして、ロシアは戦後の長い(隠れ)同盟国を失いました。ゲルマン魂になったシュルツ首相は、徹底的なウクライナ支援とバルト3国防衛を宣言します。

ロシアビジネスを捨てた以上は、他に貿易相手や取引相手を開拓しなければなりません。去年の中国訪問も、その中での動きです。

日独、経済安保で連携模索 18日政府間協議初開催
2023年03月17日16時19分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031700749&g=int

ドイツ政府の内閣が一式来ています。
つまり、今後はドイツは東南アジアとの関係を深め、活路をそこに求めると言うことです。
次世代戦闘機開発では、イギリスに上手いことやられましたからね。ドイツだって、一枚かみたいでしょう。
他にも協力できる分野は沢山あると思います。

情けなく思うこと・・
G7の首脳は、6か国はウクライナを訪問しウクライナとの連帯を示しました。
1か国だけ、びびって行かない国があります。
(あのなあ?ロシアのミサイルが命中して死んだって、名誉の戦死なんだから?びびるな!)

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


大成建設のビル建設・鉄骨などの精度不良や虚偽申告の問題<2023・3・17>

2023-04-07 17:34:23 | 日本の政治経済

大成建設、札幌のビルで精度不良 専務ら辞任、工期28カ月延長
2023年03月17日01時27分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031700016&g=eco

大手ゼネコンと言えば、誰でもその品質を信用すると思います。
「NTT都市開発からの指摘で、同社と定めた品質基準を満たさない鉄骨やスラブ厚の精度不良が複数箇所で発覚。また鉄骨精度の計測値について、大成建設は一部実測値と異なる数値を工事監理者に報告していた。 」

簡単に言うと手抜き工事ですね。
信じられない気がしますが、世の中こんな事も起きるのですね。多分、共同事業体事業でしょう。だから発覚しましたが、単独事業なら分からなかったかもしれません。それで完成して引き渡され、大型の地震でも来て倒壊したらトルコ大地震と同じことが起きていたかもしれません。

結局、建設中のビルは、いったん解体されて建築し直しです。これまで建設するためにかかった費用、解体撤去する費用、完成遅延には違約金も発生するでしょう。おそらく資材や人件費の高騰が、手抜きを生んだのではないかと思います。しかし、赤字でもきちんと建設して引き渡した方が、はるかに損失は少なかったでしょう。

「大成建設」の建設した建物は、大丈夫なのか?
と言う疑問は、大成建設の建設したすべての建物で発生すると思います。今後、大成建設を入札から外す事業も出てくるかもしれません。
失ったのは多額の現金だけでは、ありません。
長年かけて作り上げた「信用」を失いました。


あくまで過激なポーランドのウクライナ支援(戦闘機供与決定)<2023・3・17ウクライナ紛争>

2023-04-07 17:34:23 | ウクライナ紛争
 

ワールド
2023年3月17日9:36 午前Updated 1時間前
ポーランド、ミグ29戦闘機4機を数日中にウクライナへ供与
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-poland-jets-idJPKBN2VJ018

今回のロシア軍事侵略の後、一番過激に反応したのがポーランドです。二番目がイギリス。ポーランドは、去年の3月か4月に戦車200両の供与を即断しました。その時は、旧ソ連製のT-72戦車でした。これは、ウクライナは随分、助かったと思います。その後も、東ヨーロッパ諸国を巻き込みながらウクライナ支援を続けています。

それには、二度と鉄のカーテンの内側に戻るのはゴメンだ!と言う強い意志があります。ウクライナが屈服すれば、次はポーランドがロシアの脅威に直面します。

今年の1月に西側の新型戦車のウクライナへの供与が決まりましたが、ポーランドが旗を振りイギリスが後押しした構図があります。こうして、優柔不断なアメリカとドイツの尻を蹴飛ばしました。
ポーランドの供与分のレオパルト2戦車14両は戦車兵の訓練を終え引き渡し済みです。

戦闘機に関しては、やはりポーランドとイギリスは西側の戦闘機でウクライナ・パイロットの訓練を開始しています。ただし、これは完全に機種変更になるので、パイロットの訓練に1年前後時間がかかります。仮に戦闘機の供与が決まっても訓練期間を考えると1年くらい先になります。そう言うわけで新型機(ポーランドはFー16)でウクライナのパイロット訓練を先行して行っています。

現実問題、ウクライナ空軍の戦闘機は数が減っていますから、ポーランドは旧ソ連製のミグ29戦闘機4機の供与を決めて近日中に引き渡し予定です。この機種は、ウクライナ空軍のパイロットは、すぐ使えるからです。実際には、ポーランドは去年の早い段階で、そうしようとしましたが主にアメリカの賛成が得られませんでした。ここまで戦争が本格化してしまえば、ロシアに対する配慮など必要ありません。「頃合いは、良し!」と言うことで決定したようです。

ポーランドには、まだ機数があると思いますし、他の東ヨーロッパ諸国にもあると思います。スロベニアは、去年強制退役させたのを10数機倉庫に保管していると思います。何だかんだかき集めれば、30機くらいはあると思います。この際、古くたっていいから今送れるものを全部、ウクライナに送り込もうという考えです。それでも、十分ウクライナ空軍の強化にはなります。

同時に今、水面下で進行中のウクライナへの西側の戦闘機供与の話を、さっさと決めろ!と言うプレッシャーです。

ポーランドが、こうして過激に先頭を切ってウクライナ支援をしなければ、ウクライナは今頃負けていたかもしれません。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


ロシア兵の受難?<2023・3・16ウクライナ紛争>

2023-04-07 17:34:23 | ウクライナ紛争
 
ロシアは、押し込み強盗殺人をやっているのだから、仕方ないと言えば、仕方ないですが・

ロシア軍は、ロシア兵を殺すような戦術が多いです。
ロシア軍の指揮官は、兵士の命などまるで気にしていないようです。上から命令が来れば・
はい!突撃!

弾があろうとなかろうと、気にせず命令を出します。
無茶苦茶な命令を出して、かなりの規模の機甲部隊と機械化部隊を壊滅させたのは、知っているだけで2例あります。
去年、ドネツク州で渡河作戦を実行しました。
ところがウクライナ軍がそれを待ち受けていて、仮設の橋をかけて進撃しようとすると、砲弾の雨が降ってきて1回目、全滅。2回目、同じ。3回目、同じ。
4回目は、部隊が指揮官に抵抗して行われませんでした。
この3回の攻撃でロシア軍が喪失した戦車や歩兵戦闘車などの装甲戦闘車両は、膨大な数になります。多分、この戦争のワースト3の1つです。

大隊規模(500人強)の部隊を全滅させることも珍しくありません。これも、何例か知っています。一番ひどかったのが、前線で大隊に塹壕堀を命じてそこにウクライナの砲兵部隊が集中砲撃して、この時は本当に生き残ったのは少数だったようです。

最近の例
【悲惨動画3選】素人ロシア兵の死にざま──とうとう長い棒1本で前線へ<他>
2023年3月15日(水)19時07分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101107.php

棒しか持っていなかった兵士の写真が掲載されました。
匍匐後進の最中のようですから、怪我をして杖代わりに持っていたのかもしれません。

2例目が、装甲車両の開いたハッチから手りゅう弾を投げ込んで、中で爆発させたのもありました。中にいた人員は全員爆死です。真上から落としたというのが、名人芸です。上手いこと放り投げたのでしょうね。

3例目は、戦車のやはり開いたハッチの中に自爆ドローンを、落としました。そのドローン操縦の腕に称賛の声が上がっていました。このケースも搭乗員は全員、爆死です。

どうして、戦車や歩兵戦闘車の上部ハッチが開いているかと言うと、中に熱がこもるからです。だから、戦闘の時以外は、大体開けています。普通は、そこに人が立って周囲を見張っています。それを、怠ったために2例目と3例目が起きました。戦場では、一瞬の油断も命取りになると言うことです。

やはり、重兵器は不足しているようです。
そして、ロシア軍特有の補給任務の怠慢から、銃弾不足になってしまう部隊も結構出てくるようです。

ロシアの予備役は「シャベル」で戦闘、弾薬不足で「接近戦」か=英国防省報告
2023年3月6日
https://www.bbc.com/japanese/64859363

予備の弾倉など4~5個しか持っていけないでしょう。
30×5個なら、150発しか弾丸がありません。
後はないからシャベルで戦うんだろうという、イギリス式ブラックジョークです。
さすがに、弾がなくなれば逃げると思います。

記事によると・・
「ウクライナ国防省は14日、ロシア軍の総死亡者数は16万540人となったと発表した。」

西側の推計よりは、かなり多いです。しかし推計は外から適当に推測したものです。ウクライナ軍の場合は、実際に戦場に回収されずに転がっている死体の数や無線傍受から推計しているでしょう。
だから負傷者が同数程度いるとするとロシア軍の戦死者と負傷者の数は、30万人を超えている可能性があります。

何しろロシア軍の数が、数十万人投入したにしては少なく感じます。

最初に投入された人員が、19万人程度。親ロシア派地域で強制動員したのが仮に3万人。囚人兵他で7万人。
合計29万人程度。
これまでの私の推計は、損害20万人前後。
だから残りの9万人+新規の動員兵20万人。
そうすると、30万人くらいはロシア兵はいるはずです。
ところが、ウクライナ軍の推計によると10万人少なくなります。
動員兵全部で30万人+もともといた兵士29万人。
そこから、損失の30万人を引くと、残り29万人。

今、ウクライナの戦場にいるロシア兵の数は、世間が考えているほど多くはなく、実際にはこの程度かもしれません。

英国防省によると・
「英国防省が14日に発表した最新の報告によると、ロシアの部隊がどこも 「作戦上重要な攻撃行動」を起こすことができなかった主な理由の1つは、弾薬不足だった。」

だから、攻勢に出られる前線はバフムトとクピャンスクくらいしかないのかもしれません。この2か所では、砲撃や航空支援を含めてかなりの攻撃をしています。
他の前線は、負けたとか・静かな前線が多いような気がします。

ロシア兵のやったことも酷いです。
しかしロシア軍がロシア兵に命ずることも酷いです。
はい!突撃!
(死んで来い)
これは、酷すぎるでしょう。
実際に去年から、聞いている話はこんな例が多いです。
去年は、まだ兵器がありました。今年は、うっかりすると自動小銃だけで突撃です。生き残る確率は低いでしょう。
こんなバカげた戦争は、ロシアの側から止めるべきです。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


2023年5月>トルコの大統領選挙<2023年3月16日>

2023-04-07 17:32:31 | 国際情勢
 

レジェップ・タイイップ・エルドアン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%B3

現在の大統領です。
首相時代まで含めると、かなり長期間政権の近い位置か政権の座にありました。
イスラム色と独裁色の強い人物で、その後トルコの民主主義の後退と社会の腐敗を大きくしました。
トルコ大地震の建築物大量崩壊などは、その例です。

トルコは、軍と世俗派(親欧米派)とイスラム派が政権を争う構図があります。世俗派(親欧米派)が政権の座にあったときは欧米色を強めユーロ加盟を目指しました。
ユーロは、それを拒否しました。
それは、トルコにとっては屈辱であり、イスラム派が台頭してきます。それが、今の大統領です。

つまり、トルコ国民にとっても欧米諸国にとっても好ましい政権ではありません。今、トルコ国外で働くトルコ人は600万人とも言われています。独裁色が強く民主主義の後退した、現在のトルコに未来を見出すことが出来ず、このような事態を招きました。

腐敗や汚職も増えたと思います。独裁的な傾向にある政府の共通の欠陥を、今のトルコ政府も内蔵しています。

つまり、今回のトルコの大統領選挙は、トルコ国民が現在の政権を支持し続けるのか?改革を望むのか?
これを選択する重要な選挙です。

トルコ国民は、どちらを選択するのか?


ネット社会の怖さを教えてくれたシリコンバレー銀行(SVB)の経営破たん

2023-04-07 17:31:22 | NATOとアメリカ

2023年3月16日 14:52 

シリコンバレー銀を破綻に追い込んだ現代の取り付け騒ぎ、ツイッターがパニックあおる
2023.03.15 Wed posted at 18:41 JST
https://www.cnn.co.jp/tech/35201318.html

破綻したシリコンバレーバンク、従業員はCEOに怒り 「極めて愚か」と内部関係者
2023.03.14 Tue posted at 20:20 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35201277.html

グレッグ・ベッカー最高経営責任者(CEO)の情報公開のやり方にも確かに、愚かな部分はあります。言わなくてもいいことを、まとめて2つ情報公開したのが、発端です。銀行の中身自体には問題は、なかったのです。

「あの銀行は危ない!」
と、言う者がいてそれが、ほぼ瞬間的に拡散しました。
ネット空間でほぼヒステリー状態の取り付け騒ぎに発展してしまいました。ネット上で取引できるのですから、多分秒単位で出金され、「9日だけで420億ドル(約5兆6000億円)をを引き出した。」
「同営業日の終わりには、SVBは約9億5800万ドルの債務超過に陥っていた。」

経営的には何の問題がなかった銀行が、たった1日の取り付け騒ぎが原因でその日の終わりに倒産しました。

シリコンバレー銀行(SVB)は、ネット銀行ではありませんが、こんなことが起きてしまいました。

今はやりのネット銀行。全部、このようなリスクを内蔵しています。経営不安のうわさを流せば、場合によっては瞬時にそれが拡散してしまうかもしれません。預金者がオンラインで預金の引き出しに殺到すれば、同じことが起きてしまいます。
預金保護の上限は、1000万円。
利用するなら、その限度内にしておいた方が無難ですね。

クレジットカードの不正使用とか、世の中便利になるほど犯罪もしやすくなるし、今までなかったようなリスクも発生します。


ついに当選後1回も登院せず除名された参議院議員<2023年3月16日>

2023-04-07 17:29:58 | 日本の政治経済

ガーシー前議員の逮捕状請求 脅迫容疑、国際手配へ―暴露系動画投稿巡り・警視庁
2023年03月16日13時11分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031600719&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

ガーシー議員、国会出席せず除名処分 参院本会議が正式決定
2023年3月15日
https://www.bbc.com/japanese/64960631

去年の7月に当選しました。
衆愚政治の見本みたいな話ですね。
面白がって投票した人がいたから、こんな人が当選してしまったのでしょう。

しかも除名処分受け議員資格を失うまで給料は、払われていたようです。これもおかしいですよね。1か月か2か月登院しなければ、受け取りの権利は留保して支払いを停止するぐらいは、出来るように議員歳費の支払い規定を改正してほしいと思います。
こんなのを除名処分にするのに、約8か月も必要ないと思います。3か月後に始めるべきでしょう。

自分たちにとことん甘い国会議員らしい話でした。
一般社会では、あり得ないことが国会では通用してしまいます。

議員資格を失ったら、さっそく警視庁に国際指名手配されました。これが、分かっていたから海外に逃亡していました。


中国の公式統計の疑問<2023年3月15日 >

2023-04-07 17:27:55 | 外国の話題

中国の公式統計の疑問は、以前から言われていることです。
今回の話は、目が点になるくらいの驚きです。

水増しされていた中国の人口、「本当は10億人だった説」の衝撃──ハッキングでデータ流出
2023年3月15日(水)15時29分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101105_1.php

記事から引用>

まだ人口は増え続けると豪語していた中国政府も、ついにこの1月、従来は「2030年以降」とされていた人口減少が、実は昨年から始まっていたと認めた。

なぜ想定より8年も早く、人口減が始まってしまったのか。中国の人口が「2030年以降」に減り始めるという想定は中国政府の発表してきた過去の公式統計に基づくもので、大多数の国際機関や外国政府もこれを信じ、これによって中国の将来性や国力を推定してきた。

そもそも平時には、一国の人口が激変する事態は考えにくい。しかるべき統計データがあれば、先の予想は十分に可能だ。なのに、なぜ8年も計算が違ったのか。
・・・・・・
なお米ウィスコンシン大学の人口統計学者である易富賢(イー・フーシェン)は、水増しされる前の出生データを基に、中国のピーク人口は約12億8000万人だったと推定している(ちなみに彼の著書は、中国国内では発売を禁じられている)。
・・・・・
昨年6月、中国は史上最悪のデータ流出事件に見舞われた。上海警察のデータベースがハッカー攻撃を受けたのだ。

ハッカー集団は、個人を特定できる最新の情報を含む10億人分(23テラバイト相当)のデータセットを盗み、それをダークウェブで1セット10ビットコイン(約20万ドル)で売りに出した。

<引用終わり

つまり、これまでも中国の人口について疑問を呈する研究者はいました。そして、去年6月にハッキングされたというデータを、購入して調べた研究者がいます。

そのデータから推測される数字は?
せいぜい10億人程度???

中国の公式統計が、14億1千万人。

つまり、全ての前提が崩れるわけです。
共産主義の国ですから、全ての社会インフラが14億人を前提に建設されていると思います。
ビジネスだって、そうです。14億人の消費者がいる前提で事業計画を立てていると思います。

再び、記事から引用>

人口の水増しを伴うようでは、中央政府の進める壮大な建設プロジェクトも無用なものとなろう。

高速道路や新幹線の建設を急ぎ、人口増を見込んで不動産を開発しても、入居者のいない新築物件のゴーストタウンを生み出すだけだ。関連業界も含め、収益性を欠く無用の事業ばかりで、今や不良債権が山積みされている。

<引用終わり

つまり、今年になり経済推進に政策転換したはずです。
あまり中国経済は、上向きになっていません。
まず、GDPの30%を占めるであろうと言われる住宅関連産業があります。上記の記事を参考にするなら、この部分がほぼ不良債権化しています。
残りの70%で経済成長が出来るのでしょうか?

他にも膨大な金額が投入されている社会インフラ建設があります。

そして個人消費の部分も、少ない理由も分かります。
4億人分少なければ、そもそもその分少ないことになります。

そして世界中に、金をばらまいてきた中国。
人口14億と10億の違いは、大きすぎます。
これまでは、中国の高度経済成長の陰に隠れて見えなかった部分が見えてくるかもしれません。
人口がピークアウトすると、経済成長は難しくなります。今の日本を見て分かる通りです。

そして、これまで膨大な無駄な投資を継続してきた住宅関連産業や社会インフラ投資。
これが、不良債権化しているとするなら?
おまけに、巨額の軍事費を使い続けてきました。
海軍や空軍は、金食い虫です。
規模が大きくなるほど、維持費が膨大に膨らんで行きます。空母や軍艦などは、まだ建造を続けています。

現在、中国が金持ちなのは事実です。
しかし、このような無駄金を使い続ければ、やがて行き詰まるのは、時間の問題であると言えます。

果たして?中国の人口は・・
14億人なのか10億人なのか?
特にビジネスの関係者は、考えた方が無難かもしれません。


ザポリージャ州のメリトポリを狙うウクライナ軍<2023・3・15ウクライナ紛争>

2023-04-07 11:08:57 | ウクライナ紛争

ロシア軍、ザポリージャ州・メリトポリ一帯で防衛態勢を強化…主要補給路の確保図る
2023/03/13 23:44
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230313-OYT1T50282/

ウクライナ軍が何を狙っているのかは、ウクライナ側からは、漏れてきません。
ロシア側の州幹部が、タス通信に話した内容によると・・
「約7万人の兵力を集中させている」との事です。

ウクライナ軍が、ザポリージャ州・メリトポリを狙っているのはウクライナの政府広報も発言しているくらいで、秘密でも何でもありません。
実際にやるのか?いつやるのか?の問題です。
ウクライナ側の狙いは、ロシア軍がこちらの防衛にも人員を振り向けて欲しいからです。その分、他の前線のロシア軍の兵力が少なくなります。ロシア側は、動員兵の一部を南部防衛に振り向けたようです。

ザポリージャ州・メリトポリをウクライナ軍に奪還されると、ヘルソン州のロシア軍は孤立します。そして補給もクリミア経由でないと出来なくなります。
誰にでも分かる重要な軍事目標です。

今、ロシア軍はドネツク州とルハンスク州、ハルキウ州の一部に主な兵力を振り向けていて、南部は手薄です。
そのためロシア軍は、防御施設を建設し人員を増やして防御力の強化をしています。

しかし、タス通信の報道が正確であれば、ウクライナ軍は7万人の兵力を集結しているようです。単にロシア軍を脅すためにこれだけの大兵力を配置しているのでは、ないと思います。本来なら、東部の各前線に配置したい兵力でしょう。これを見ても、ウクライナ軍はバフムトは重視していないことが分かります。

そこで話は・・
実際にやるのか?いつやるのか?の問題に戻ります。
0~100で評価すると、ウクライナ軍にとってはバフムトはゼロに近いでしょう。メリトポリは100に近いと思います。軍事的な重要度が、非常に高いと言うことです。

そこで、今回西側から大量に供与される、重兵器が意味を持ってきます。敵が守る場所を攻めるなら3倍の兵力と機甲部隊や機械化部隊、りゅう弾砲などの支援火力が必要です。それは、やがてウクライナ軍に配備されます。

実際にやるのか?ではなく・いつやるのか?の話のようにも思えます。そう見せかけて、ルハンスク州北部を奪還しに行くかもしれません。去年もそれをやっていました。

どちらにしても、メリトポリ方面に攻勢はかけると思います。問題は、どっちの奪還を優先するかです。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


(アメリカ)「シリコンバレー銀行の経営破たん」の余波

2023-04-07 11:07:42 | 世界経済

2023年3月15日 14:06 

シリコンバレー銀行(SVB)の経営破たんは、普通に倒産させれば新興企業の資金繰りが行き詰まり連鎖倒産と信用不安が拡大する恐れが大きかったので、預金全額保護と言う法律違反の預金者救済処置がとられました。

しかし、これは明らかな「モラルハザード」であり、やってしまった以上、他の銀行が倒産しても預金者の預金全額を保護しなければならないことになります。
しかも、シリコンバレー銀行の親会社は、保有株を大量に売却していました。インサイダー取引である疑いがあります。従業員の話を聞くと、計画倒産の可能性すらあります。
これと同じではなくても、似たようなことが出来ると言うことです。

更に問題もあり、「主に小規模から中規模の銀行」に同じリスクがある可能性を指摘する識者がいます。
「預金者が少なく、有価証券の含み損を多く抱え、資産を時価で売却すれば資本金が吹き飛んでしまうような地方銀行」
シリコンバレー銀行と同じ実質債務超過の銀行は、あるかもしれません。その原因は、急激すぎたFRBの金利引き上げです。それまで銀行が保有していた有価証券の時価が下落し、預金者には預金金利を引き上げなければならない。貸付債権の金利は、急には引き上げられません。だから、低い金利の貸付債権の価値も下がります。

特に収益力の低い中小銀行は、もろに逆ザヤ状態に陥ります。そのような銀行が表面化すれば、取り付け騒ぎが起きるだろうと言う指摘です。

大手銀行は、資本金の積み立ても厚く収益源は多彩です。
資産運用にしても、利上げを想定して資産の組み換えをしているでしょう。だから大手銀行には不安はありません。

中小銀行に内在するかもしれないリスクを、シリコンバレー銀行の倒産は、明らかにしました。

モラルハザードの問題は、仮に高金利を売り物にしてそこそこの預金を集めます。運用に失敗して倒産しました。しかし、実際はその預金の多くがどこかに消えていました。残っているのは預金債権だけです。それもアメリカ政府が全額保証しなければならない事になります。今後、こんなのが出てくるかもしれません。

また、別の国でも似たような問題を抱えた銀行があります。

「ヨーロッパに少なくとも1つ、歴史的に資本不足の問題を抱えてきた金融機関がある。この金融機関は、これまでに何度か資本注入を受け、不良債権を抱えている可能性や、証券の含み損を抱えている可能性がある」
「もしもこの金融機関に何か問題が生じれば、もっとシステム的に重要な問題になるだろう。その資産規模はシリコンバレー銀行の4000億ドル程度とは異なり、何兆ドルにものぼるからだ」

これどの銀行だか分かりますか?
銀行倒産の引き金を引きたくありませんから、書きません。話としては、有名な話です。
経営再建中のスイスのクレディ・スイス銀行も株価が暴落しました。

実は、ヨーロッパにも問題を抱えた危ない銀行は結構、あるかもしれないのが大きなリスクです。

金融緩和を続けじゃぶじゃぶ各国政府が、資金を出し続けて来ました。その仕上げが、コロナ対策で盛大にばらまいたコロナ支援対策です。

それをいいことに、放漫経営をしてきた金融機関がないとは、言えないでしょう。金利が安いのですから、大抵何をやっても儲かります。薄利でも分量を多くすれば、利益が得られます。ところが、金利が急激に引き上げられれば、薄利など吹き飛んでしまします。

これが、今回露見したリスクの本質です。

シリコンバレー銀行と似たような事をやっている銀行は、他にもあると考えるのが普通でしょう。氷山の一角であり、これが全部ではないと言うことです。

モラルハザードの意味は、その預金を倒産するたびに全額保証していたら、天文学的な金額になります。そんなの出来っこないでしょう。今回のアメリカ政府の預金保護は、麻薬と同じなのです。そもそも法律違反ですから。

これを敢えて日記の方に書いたのは、問題の根が非常に深いからです。それを、どうするのかは各国政府のすることです。

そこから得られる教訓は?(昨日、書いた通りです)
銀行を、十分吟味して選ぶ
預金は、複数の銀行に分散する
銀行に関する噂話を信用せず、自分で調べる

などです。
今回、大問題に発展した理由は新興企業の経営者たちが、それを全部、守らなかったからです。正反対のことをしていました。シリコンバレー銀行は全米16位の大した銀行ではありません。倒産が大問題になったのは、世界中の新興企業経営者が現金をこの銀行に集中預金していたからです。そうしていなければ、単なる中堅銀行の倒産に過ぎなかったと思います。

金融危機を予測したルービニ教授が世界規模の危機を警告
2023年3月14日(火)17時59分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/03/post-101100.php


フィンランドとスウエーデンのNATO加盟問題<2023・3・15>

2023-04-07 11:06:03 | NATOとアメリカ
 

長年中立政策を取ってきた、スウエーデン。
戦後、対ロシア融和的中立政策を取ってきたフィンランド。

ロシアのウクライナ侵略は、この2か国の外交政策を激変させました。

フィンランドは、侵略後と侵略前では国民の意識が大きく変化しました。侵略前は、中立を支持する国民の方が多数でした。侵略後は、フィンランド国民の意識は一気に変化しNATO加盟に賛成する国民が増えました。
スウエーデンも事情は同じです。長年の中立政策を、大変更してフィンランドとともにNATO加盟を申請しました。

フィンランドとスウエーデンには複雑な歴史があります。フィンランドは、極寒の北欧の小国です。
古い時代には、キエフ大公国の一部でした。

その後、スウエーデン王国とロシア帝国の戦争の舞台になりました。勝ったほうがフィンランドを支配する構図です。
ロシア帝国で起きた共産主義革命を利用して、フィンランドは独立を果たします。

第二次世界大戦のとき、ソ連はフィンランドの軍事侵略を実行します。それが冬戦争です。
冬戦争 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E6%88%A6%E4%BA%89

この時、西側諸国もナチスドイツとの戦争中で民主主義国家であるフィンランドへの支援は、ありませんでした。フィンランドは、独力で戦争を戦うしかありませんでした。しかし、この時陰に日向にフィンランドを支えたのが、当時のスウエーデンです。実質的にフィンランドの後方支援基地の役割を果たしました。フィンランドの子供たちの多くは、スウエーデンに疎開しました。

フィンランドがソ連との冬戦争に勝てたのは、このような隠れたスウエーデンの大きな支援があったからです。スウエーデンにも打算は、あります。フィンランドがソ連に屈すれば、次はスウエーデンです。

しかし、この出来事が戦後、フィンランドとスウエーデンの親しい関係を作り出しました。今では、北欧の姉妹国家と言えるような関係です。

フィンランドは、スウエーデンにとって盾のような国家であるわけです。当然にフィンランドの仮想敵国は、ロシアです。戦後の長いときを経て、フィンランドは現在ヨーロッパ最強ともいえる陸軍を作り上げました。だから、フィンランドが軍事的に弱いからNATOに加盟申請したわけではありません。独力でもロシアと戦える軍事力は保有しています。それを、より強固なものにするためにNATOに加盟申請しました。

スウエーデンとほぼ同じ時期に加盟申請したのは、姉妹国家だからです。「一緒に行動しようね」と言うことです。

ところが、トルコが特にスウエーデンに対して拒否反応が強いです。トルコの憎むトルコ内クルド人過激派のメンバーを、スウエーデンは匿いトルコに批判的な態度を取ってきたからです。加えて、去年デンマークの過激右翼がスウエーデン国内でトルコやイスラム圏を激怒させるような事件を起こしました。

ブルガリアは、国内が割れており親ロシア派の首相と親ユーロ派の大統領と議会があります。しかし、議会が両国のNATO加盟を認める決議をする流れになっています。

NATO加盟には、加盟国全部の批准が必要です。

残るは、トルコ1国のみとなりました。
トルコは、フィンランドには特にわだかまりはありません。スウエーデンに大きなわだかまりを持っています。

これまで両国は、NATOの同時加盟のために外交的努力を継続してきました。しかし、トルコとの関係を考えると長くなります。そこでフィンランドの先行加盟を先に実現しようという動きになってきました。

フィンランド先行「可能性高まる」 NATO加盟でスウェーデン首相
2023年03月14日20時22分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031401068&g=int

スウェーデン首相の方から、そう言ってもらわないとフィンランドは、そう出来ないわけです。スウェーデン首相が、そう言ってくれれば、とりあえず先行してフィンランドのNATO先行加盟が実現します。

地図を見れば分かりますが、ロシアと1300kmに及ぶ国境線を有しているのは、フィンランドです。ノルウエーもNATO加盟国です。だから、フィンランドのNATO加盟がNATOにとっても、重要です。フィンランドの強力な国防力と、1300kmに及ぶ長い国境線はスカンジナビア半島へのロシアの軍事的圧力を大きく減らします。そして今、北極圏でのNATOとロシアの競り合いがあります。これにも、フィンランドのNATO加盟は大きな意味を持ちます。

そのため、フィンランドの先行加盟をスウエーデンが発言したわけです。とにかく、先に対ロシア包囲網を完成させようと言うことです。それが、完成してしまえばロシアがスウエーデンに軍事的圧力をかけるのは、事実上不可能になります。

南はトルコから北はフィンランドに至る長大で強力な対ロシア包囲網が完成してしまえば、ロシアが軍事的な影響力をヨーロッパに及ぼすのは、事実上不可能になります。

今、一番弱い立場にあるのがバルト3国です。どれも小国でロシアかロシアのポチのベラルーシと国境を接しています。その北のフィンランドがNATOに加盟すれば、ここにもロシアは手出ししにくくなります。
そして眠れる軍事大国ドイツは、バルト3国の防衛を宣言しました。具体的には、ドイツ国防軍のバルト3国の駐留兵力が増えます。これまでは、大隊規模でした。旅団規模のドイツ軍を常駐させると宣言しました。5000人規模の機甲部隊や機械化部隊その他一式の戦争道具を備えた部隊です。

もう、この辺りにはロシアが手出しするのは、不可能です。

ウクライナに気軽に火遊びを仕掛けたばかりに?
ロシアにとって悪夢の対ロシア包囲網が、ほぼ完成してしまいました。これは、最悪の最悪と言えます。こうしないために長年ソ連は、色いろ努力してきました。
おまけに平和ボケで眠りこけていた、ドイツ国防軍の「枕」を蹴飛ばして無理やり叩き起こしたようなものです。ドイツのゲルマン魂に火が付きました。
つまり、「絶対、こうするな!」と言う長年ソ連が努力してきたことを、全部某プーチンは、やり遂げてしまいました。

ドイツは、とことん整備が終わり次第レオパルト戦車をウクライナに送り込むでしょう。
ロシアの戦車は、今ウクライナの戦場にある分だけで、あとは倉庫に眠っている?ウンと!古いT-55?戦車しかないと思います。これは、50年以上前の旧式戦車です。整備するだけで大変でしょう。

要は、ロシアに有利な部分はないと言うことです。
訓練も装備もない素人兵士の頭数が多いだけです。
それが、ドイツの戦車と戦うのですよ?

北朝鮮とイランのお情けにすがっても、大したことはしてもらえないと思います。
中国に頼むには、ガス田や油田の権益と引き換えでないと無理でしょう。それやるとロシアの稼ぎがなくなります。


ドイツ製戦車・レオパルト2<2013・3・14ウクライナ紛争>

2023-04-07 11:04:50 | NATOとアメリカ

激戦のバフムトは、現在比較的安定した状況のようです。衛生兵の話では、2~3週間前が戦闘のピークだったようです。丁度、ウクライナ陸軍(最高)司令官が最初に現地入りしたころですね。そのため陸軍司令官が直接視察して、防衛を続行するか撤退するかを判断したのであろうと思います。撤退もありうるような噂をリークしつつ、結局今のところ撤退していません。

ワールド
2023年3月14日2:18 午後7時間前更新
レオパルト2訓練でウクライナ兵が好成績、近く実戦投入へ
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-germany-tanks-idJPKBN2VG086
ウクライナ兵の戦車訓練、第1陣が週内にも完了 スペイン国防省
2023.03.14 Tue posted at 13:19 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35201246.html
ウクライナ軍兵士4000人超、米国や同盟国で訓練
2023.03.01 Wed posted at 11:34 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35200665.html

さて、ドイツ製戦車・レオパルト2の話です。これは、現在NATOの最新型戦車です。当然、ウクライナ軍の主力戦車のTー64より格段に優れています。T-64は40~50年前の超オンボロ戦車です。
そして、旧ソ連製の戦車には、新しい型式のTー90まで含めて共通の弱点があります。戦車砲の装填システムにより極端に砲塔部分の被弾に弱いことです。砲弾でも歩兵のミサイルでも命中すれば、即座に砲塔部分が吹き飛びます。

ドイツ製戦車・レオパルト2は、それと比較して戦車の装甲も強力ですし、様々優れた点があります。歩兵戦闘車や歩兵と組み合わせると、強力な攻撃力を発揮します。

ポーランドは、戦車兵の訓練も終えていて、14両引き渡し済みです。ドイツも大体戦車兵の訓練は終了段階にあり月内に18両引き渡し出来る予定です。
今、スペインでも訓練中で3~4両引き渡される予定です。カナダからも4両来るでしょう。

4月の段階で最低、40両は実戦配備できる見込みです。
その他、ドイツから供与予定の歩兵戦闘車やアメリカから供与予定の歩兵戦闘車と装甲兵員輸送車については、ニュースがないので分かりません。アメリカからくる分は、数が多いですからメンテナンスに時間は、かかると思います。
兵員の訓練も4000人1グループで実施しているようです。士官の訓練もしているようでした。

大体、旅団を編成するくらいの武器と兵員は、ほぼ揃っています。旅団とは、5000人規模の部隊です。

どのように新しい武器と人員を運用するのかは、ウクライナ軍の決めることであり、まだ不明です。

春になり、地面が固まれば、これらの部隊は実戦配備されるでしょう。

戦車については、これが最初の供与分でありメンテナンスが終わり次第、順次追加されると思います。ドイツがデンマークなど3か国と共同で100両追加する予定です。他にも何だかんだあって、フランスの話では、最終的に供与される戦車は、300両になるだろうという話でした。

あとウクライナ軍の問題は、戦車砲弾やりゅう弾砲弾の補給です。今、アメリカとNATOが増産に動いていますから、やがてもう少し供給量が増えると思います。

春の戦いに向けたウクライナ軍の準備は、アメリカとNATO諸国の全面的な協力を得て、着々と進行中のようです。

春までロシア軍が、ちんたらバフムトで消耗戦なんかやっていたら、どうなるか分かるでしょう?
スラビャンスク方面から、機甲部隊と機械化部隊が相当なスピードで南下してきます。挟み撃ちにされれば?全滅・・

つまり?
バフムトのロシア軍の運命は、その前にバフクトを制圧できず、春までウロウロしていたら、多分挟撃されて壊滅です。ウクライナの増援部隊は、スリャビャンスク方面から進撃してくると思います。ここが、ウクライナ軍にとって一番危ないんだから増援部隊は、ここに来るでしょう。そして、それはロシア軍の勝利のプロパガンダを否定することにもなります。ショックは大きいでしょう。唯一ロシア軍が勝っていたと思われていた、バフムトでロシア軍が壊滅しました・・・
ロシア国内への影響は、どうなります・・・

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/