ウクライナ軍、「かなりの」戦力温存 米軍制服組トップ
2023年7月19日 9:22 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3473154?cx_part=top_latest
アメリカ軍マーク・ミリー統合参謀本部議長18日の記者会見でのコメントです。
それによると・・
『会見に同席したロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官は、ウクライナ軍に対するてこ入れはまだ終わっていないと強調。現在、ウクライナ軍の3個旅団がドイツで訓練を受け、装備を整えており、「他の地域でも訓練が行われている」と説明した。』
既にウクライナ軍は、NATO諸国の支援を受けて8個強襲旅団の訓練を終了して武器装備を整えて待機中です。おそらくウクライナ国内で訓練の続きをやっているんでしょうね。4週間程度の訓練では、到底十分とは言えませんからそれは、当然です。もう3か月程度経過していると思います。かなり練度は上がっていると思います。この部隊は志願兵で編成された部隊で実戦経験は、人によります。歴戦の部隊ではありません。
他にも3個旅団が訓練中で、それ以外にも訓練中の部隊があるようです。
つまり、ウクライナ軍は現在ロシア軍との戦闘を行いながら、新規に編成した強襲旅団は温存し、更に別の部隊の訓練を行っている事になります。
ウクライナ軍が、現在持久戦模様の戦いをしているのは多分、戦力の充実を待っているのであろうと思います。一気に投入できる戦力は、多い方がいいからです。8個強襲旅団より、12個強襲旅団の方が破壊力は、当然大きいです。多さに比例して破壊力は増えます。
ちなみに一般的な旅団は、支援要員を入れて5000人程度です。強襲旅団は、ここに戦車部隊などの破壊力と機動力を兼ね備えた部隊を組み込んだ突撃旅団と考えておけば、概ね正しいと思います。
やはり、推定30万人以上いるロシア軍を駆逐するのは簡単なことではありませんから、自軍の消耗を避けつつ戦力の強化を図っているようです。来年までかかる事を想定してのことだと思います。来年になれば、おそらくF-16戦闘機も供与され実戦配備されると思います。今月から本格的にパイロットと整備兵の訓練が始まります。そうなると現在、ウクライナ軍が困っている航空劣性もかなり解消されるでしょう。
そのようなスケジュールを立てているのかな?と思います。今年勝てれば、それに越したことはありませんが来年を見越しての作戦計画かもしれません。
ウクライナ軍が今年優位に立つとしたら、南ドネツク戦線をアゾフ海沿岸のマリウポリМаріупольとベルジャンシクБердянськ方面まで進出して、ロシア軍を東部と南部に分断する状況が生まれた時だけだと思います。仮にこれが実現したとしてもウクライナ領のロシア軍をすぐ駆逐できるわけでは、ありません。推定30万人以上の大軍勢を駆逐するのは、困難を伴います。
ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/