それはないと思うよマミさん

2018年12月14日 | 日記
おととい、施設に来てる1年生のヤンチャ王子が、私の似顔絵を一生懸命描いてくれた。

障害のため思ったように手を上手く動かせないのに、頑張って描いてくれた。

描いてる途中でのぞき込むと、「だめ!まだ見ないで!」と隠したヤンチャ王子。

「はいはい」と、私はわざと手で目を覆った。

「できたあ!たかぽんさん、できたよー!」

ヤンチャ王子はその絵を私にくれた。

わあ…!

メガネと笑った口、そしてたどたどしく頑張って書いた私の名前…

なんだか、なんだか、見ていて涙が出そうだった。

「ありがとおぉ!!大事にするねー!」

私はヤンチャ王子を抱きしめた。

その後、下の階の仕事があったので、1階に降りた。

下の階はいつも正職員のマミさんが担当している。

「マミさん見てー。○○くんが頑張って描いてくれたの」

と、絵を見せた。

「あ、本当だー」

と、マミさんは笑って見て、送迎の仕事に出て行った。


仕事が終わり、私は家に帰り、息子に絵を見せようとした。

カバンの中を探す。

え?ない!

ヤバい。職場に忘れてきた。

まあ、あの後マミさんが気がついてとっておいてくれてるだろう。

と、思い昨日の休みを挟み、今日出勤した。

そしてマミさんに聞いた。

「マミさん、私この前○○くんからもらった絵を忘れていったんだけどなかった?」

するとマミさん。

「あー、ありましたけど捨てました」


え…

捨てた?

その普通な言い方なに?

たとえば、『あ!必要だったんですか!すみません捨てちゃいました』

とか、

せめてハッとした表情や、しまった!とかいう雰囲気とかの反応はないのかい。

そもそも福祉の仕事をしていながら、障がいを持った子どもの頑張りと気持ちを思いやる「こころ」は無いのか。


本当に、残念な職場だ。