あらぐさ(雑草)のこころ

(備忘録)真実は見えないところにある

2023/10/01

2023-10-01 08:05:04 | 日記
西側妄想バブル空間とNHK解説委員のレベル

NHK総合テレビジョンのニュース解説番組「時論公論」を偶然に観た。「10分に込めた、明日への指針。」というキャプションが目を引く。この読点と句点の使い方が気持ち悪い。
 
わたしが観たのは29日の午前4時10分からの再放送で、本編は前日の午後11時35分に放送されていた。タイトルは「閣僚相次ぎ失脚か 習指導部で何が起きているのか」。解説委員は中国と南西アジアを担当分野とする宮内篤志だった。
 
とにかく唖然とするしかない低レベルの内容で、これで解説委員が務まるのかと心配になった。だが、10分の番組が終わってから考えた。唖然としているわけにはいかない。
 
つまり、NHKをはじめとする主流メディアの記者や論説委員たちは西側妄想バブル空間の住人であり、世界の現実からかけ離れた認識を持ち、メディアに登場する知識人と共に「中国との戦争はやむなし」という合意を社会に形成する役目を担っている。
 
きょう30日に番組の原稿が公開された。
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/488004.html
 
引用します。だれか文章の表記法を教えてあげてください。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>引用はじめ
中国の習近平指導部で異例の事態が起きています。
国防相の動静が1か月途絶えているうえ、ことし7月には外相も解任されました。
理由も明らかにされない中、閣僚の相次ぐ失脚とみられる動きから何が読み取れるのか、そしてその影響を考えます。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<引用おわり
 
ニュース解説なので、事実に即している。7月に秦剛外相が解任された。いま李尚福国防相が姿を消している。前外相と同じように、国防相も失脚したのかもしれない。ここまではいい。
 
問題はここから。宮内篤志解説委員は自分で何も取材していない。宮内の情報源は米ウォール・ストリート・ジャーナル紙などの西側主流メディアだけであり、英文の記事を読んだ上で、「習指導部の閣僚の相次ぐ失脚とみられる動きからは何が読み取れるのでしょうか」と問い掛ける。そこから憶測に憶測を重ねているだけだ。解説でも何でもない。
 
宮内は西側主流メディアが流布している二人の閣僚のスキャンダルを紹介し、「実は李国防相、秦前外相には共通点があります。それは権力を集中させた習主席による肝いり人事での抜擢だったという点です」と述べて、習近平が「独裁者」であることを巧みに示唆した上で、次のように展開する。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>引用はじめ
こうした2人に不祥事が持ち上がったことは、習主席にとって想定外だったのかもしれません。
しかし、表面化はしないものの、「習主席の人選ミスだったのではないか」との受け止めが体制内で出ることは避けられないでしょう。
そうなると習主席の判断力、そして権威に傷がつくことになります。
習主席の一強体制の中で、人物の背景についての正確な情報が入っていたのかという疑問もわきます。
また、不祥事がどのように発覚したのかわかりませんが、習主席お気に入りの2人に対する嫉妬ややっかみが背景にあるとしたら、盤石とされる体制も一枚岩ではなさそうです。
だからこそ、習主席は「2人の更迭」という断固とした姿勢を示すことで、体制の引き締めを図ろうと躍起になっている。そう読み取ることができそうです。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<引用おわり
 
西側主流メディアは中国やロシアを貶め侮辱する記事を次々と配信する。宮内の「解説」はそうした誹謗中傷工作の受け売りです。
 
しかも米エマニュエル駐日大使のツイッター投稿を引き合いに出す。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>引用はじめ
こうした綱紀粛正について、アメリカのエマニュエル駐日大使はSNSへの投稿で、「アガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』の登場人物のようになっている」と皮肉を込めた指摘をしました。
次々と閣僚の動静が不明となる点で、この表現は的を射たものに見えます。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<引用おわり
 
大使は外交官です。外交にはルールがある。決して他国に嘘はつかないし、欺さないし、侮辱もしない。このルールを守らないと信用されなくなる。外交の初歩の初歩がわかっていないのがアメリカ合衆国である。宮内にはその反省がない。だからバイデンの妄言も引用することになる。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>引用はじめ
こうした中、懸念されるのが、外交・安全保障への影響です。アメリカのバイデン大統領は8月、中国経済の失速を「時限爆弾だ」と例えたうえで、「悪い人間が問題を抱えていると悪いことをする」と述べました。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<引用おわり
 
では、憶測と受け売りをどのように「結論」へと導くのか。宮内は「今回の失脚をめぐる動きは今後、中国にどのような影響を与えるのでしょうか」と再び問い掛けて、次のように述べる。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>引用はじめ
私は、習主席に権力が一極集中する現状を「リスク」と捉える国内外の見方がさらに強まることは避けられないと思います。
去年秋の人事で、共産党指導部を側近のイエスマンといわれる人物ばかりで固めた結果、習主席の決定にますます誰も異を唱えることができなくなったとの懸念は、各国の外交関係者や専門家の間で共通しています。
そして、歯止めのかからない強権的な政治手法は、極端な「政策のぶれ」、そして習主席が何を打ち出すのかわからないという「不確実性」につながります。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<引用おわり
 
なんと、ます・ます・ますの三連打だ。作文を勉強し直してもらいたい。
 
巨大な官僚機構を有する中国政府がどのように意志を決定しているかが全くわかっていない宮内は合衆国が台湾を第二のウクライナにし、日本に犠牲を強いようとしているのに、「しかし、中国経済が困難に直面する中、台湾に武力を行使する余裕はないとの見方がある一方、国民の不満をそらすため、強硬策に出る可能性は捨てきれないとの見方が専門家の間で根強いのも事実です」とまるで合衆国がいないみたいなことを言い、「その際、習主席に踏みとどまるよう働きかける人たちは周囲にいるのか」と根拠もなく批判し、「こうした国際社会の懸念を和らげるためにも、習指導部は国内外からの耳の痛い指摘に向き合う柔軟性が必要だと思います」と尊大に説教する。

そして「結論」。
 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>引用はじめ
今回の閣僚の失脚とみられる動きは、習指導部が本質的に抱える不安定さを浮き彫りにしたといえそうです。
私たちはこうした中国と向き合わなければならない中、どう安定した関係を築き、共存を図るのかという厳しい課題を突き付けられています。
<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<引用おわり
 
中国とほんとうに共存したいのなら、ここにひとつ方法がある。属国日本は宗主国アメリカから独立し、真の主権国家として中国と対等な関係を結べるように、信頼してもらえるように、歳月をかけて努力すればいい。
 
中国を包囲し威嚇しつづける米軍がハワイまで撤退すれば、「台湾有事」は起きません。合衆国と日本が壊滅的な打撃を受ける戦争にはならない。
 
そのとき南西諸島は緩衝地帯になる。みんなリゾートにして、中国から観光客を招けばいい。わたしも島伝いに台湾まで行ってみたい。
 

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