葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

艱難は希望を生み出す。

2011-04-03 16:47:39 | Weblog
この3週間報道により被害の実態が分かるにつれ、如何に今度の震災が最大限の過酷な被害を東日本にもたらしたかという事が分かってきました。自然災害は防ぎようも無いと諦めることなく復興への道筋が少しずつでも動き出した事は暗闇から光を見たように感じます。

世界で賞賛されるように被災者達がパニックにならず整然と炊き出しの列に並んでいる様子などは感動ものでしたが、むしろこれが日本標準だと言う事が世界の人々に分かってもらえたら、何か起きた時はこうするんだと手本になった気がして一寸は誇らしく感じたものです。しかし現実は厳しく何かをやりたい、手伝いたいと思っても動く事すら出来ない自分に腹立たしく思う事があっても、今は落ち着いてから息の長い支援をする事が最も良い方法だと考えています。その間じっくりと何が出来るかという事を自分に問うて見たいと思っています。

ことわざに『若い時の苦労は買ってでもしろ』とか山中鹿之助ではないが『天よ我に七難八苦を与え給え』とか余裕のある時には何でも言えるが、あの惨状を見た時は天を恨んだ人ばかりで、何故東日本のこの町がという思いと、何故こんなに大きな津波がという思いを抱き、嘆き悲しみ涙も出ない茫然自失の状態だったと思います。
とにかく政府は国民の生命の安全、財産の保全、生活への保証を早急に政策として打ち出し、此処を目指すんだと言う花火を打ち上げないと本当に日本沈没になってしまうと思います。

私も今回は何をすれば良いか勉強させて頂きました。個人で出来る事はまず被災地に知りあいが居るかと言う事の確認、そして何が必要かという確認、何時動けるかという確認、これをやってみました。
気仙沼に一人、石巻に一人居ました。気仙沼には息子の友達の実家があり毎年秋刀魚や魚介類を送ってくれる親しい友人でした。両親や家族と連絡がつかないと12日に連絡があり、13日に本人が来て現地に救援品を積んで行くというので、ガソリンの補給用のタンクを積んで出発しました。13時間掛かって気仙沼に着き幸い家族も無事で事なきを得ましたが、ガソリンを持たせたのは正解でした。
石巻は一週間後電話が通じ、自宅の隣が避難所になっているというので様子を聞いたら、雪が降っているし寒くてお年寄りや乳幼児は震えているという事でとっさに思いついたのは会社の営業在庫に在った個人用の赤外線ヒーターでした。会社で調べたら40台丁度あるので至急梱包をして石巻に送りましたが、現地からは感謝の声を頂きました。やはり助けられる方も助ける方も確実な情報を持って動く大切さを学びました。

これから息の長い復興支援が始まります。政治家や役人だけでなく国民全体が力をあわせ明治維新や原爆被害、そして戦後復興という世界でも例のない事をやってきた民族ですから頑張って次世代の子供たちに誇れる国づくりをやりましょう。2000年前に書かれた新約聖書にこう言う言葉があります。

『艱難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出す。練達は希望を生み出し、そして希望は失望に終わる事はない』

どうか、この困難を乗り切って希望へと歩き出しましょう。



















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