京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

国宝 曜変天目茶碗

2019年03月07日 10時34分46秒 | 日記
歴史ファン、文化財ファンの方々は既にご存知でしょうが、この春に、世界に三碗しかないと言われる曜変天目茶碗三碗がほぼ同時に公開されるという夢のようなイベントが、京都、奈良、東京で開催されます。

ひとつは、大徳寺塔頭龍光院所蔵の曜変天目茶碗。3月21日から5月19日まで滋賀県にあるMIHO MUSEUMで公開されます。





龍光院は黒田長政が父孝高(官兵衛、如水)の菩提を弔うために建立した寺院で、住職は代々世襲ではなく、弟子に、法統を紡ぎ、寺宝を守ってきた由緒ある寺院です。今の小堀和尚も妻帯されず、この法統を守っておられ、将来は大徳寺の管長猊下になられるかもしれないお方です。

2017年の京都国立博物館で開催された特別展「国宝展」に出品され話題を集めました。

ひとつは、大阪の藤田美術館所蔵の曜変天目茶碗です。明治の実業家 藤田傳三郎、その子平太郎、徳次郎兄弟が集めた国宝 9件、重要文化財53件を含む2000件の膨大なコレクションです。美術館は現在2022年春までリニューアル工事中で、今回、奈良博の全展示室を使ってコレクションが展示されます。



興味のある方は前売ペアチケットが2000円で販売中で前売1300円より2枚で600円お得です。

もうひとつは、静嘉堂文庫美術館所蔵の曜変天目茶碗です。徳川将軍家伝来と伝わり、三代将軍家光の時に乳母 春日局を通じて稲葉家が所蔵したと言われています。







曜変天目茶碗は、中国 南宋時代に作られた茶碗で土、窯、釉薬などのいろいろな偶然が重なって出来た茶碗で、今も再現に挑戦されている陶芸家がおられますが未だに再現出来ていないそうです。

今回、三館のチケット半券の提示で入館料が200円割引になる企画もされるようです。