室生寺は奈良県宇陀市にある真言宗の名刹です。






















当時は興福寺の法相宗、東寺の真言宗、延暦寺の天台宗の兼学の寺院として発展して来ましたが、現在は真言宗室生寺派の大本山です。


朱色の太鼓橋の手前の旅館"橋本屋"は写真家土門拳さんが常宿にしていた旅館です。


拝観受付を終え仁王門から境内に入ります。
鎧坂と呼ばれる石段を登ると正面に金堂(平安時代初期・国宝)があります。


正面五間の柿葺の屋根の建物で内陣にはご本尊釈迦如来立像、右には薬師如来立像、地蔵菩薩立像が、左には文殊菩薩立像、十一面観音立像がお祀りされていますが、その一部の仏さまは今春に出来た宝物館に移されています。
その宝物館もコロナ対策で未だ一般公開がされていません。
金堂の左手には弥勒堂があります。

三間の柿葺のお堂で内部の須弥壇のお厨子にはご本尊の弥勒菩薩立像がお祀りされています。
弥勒菩薩は兜率天(とそつてん)で如来になるべく修行をされており、56億7千万年後に如来になられ衆上を救済して下さる未来の仏さまです。
金堂横の石段を登ると右手に室生寺の本堂の灌頂院があります。


ご本尊は如意輪観音菩薩像です。
真言密教で最も大切な法儀である灌頂を行うお堂です。
いつもは外陣までは入れますがコロナ対策で外部からの拝観だけになっています。
再び石段を登ると室生寺のシンボル的存在の五重塔が姿を現します。


高さ16 .1mと現存する五重塔では最小の大きさですが大きな存在感を感じます。
平成10には台風で檜の大木が倒れ、壊滅的な被害を受けましたが2年に渡る修復を受け往時の姿が甦りました。
"石楠花と五重塔"と"雪景色の五重塔"はやはり絵になります。
今回、初めて奥の院まで行きました。



長い参道と石段をひたすら登り、初めての奥の院へ。参道の石には寄進した方のお名前が刻まれています。

手前の位牌堂は清水寺の舞台と同じ懸造りの建物です。
その向かいには弘法大師空海42才の像をお祀りしている御影堂があります。


もう一度、五重塔です。



拝観受付と奥の院で授与して頂いた御朱印です。

