妙心寺の塔頭のひとつ退蔵院では方丈の襖絵を400年ぶりに描き換えるプロジェクトが2011年より始まりました。


退蔵院方丈の狩野派渡辺了慶の襖絵です。


壽聖院には石田三成一族のお墓がありますが通常は非公開の寺院です。











退蔵院方丈の狩野派渡辺了慶の襖絵です。
傷みが激しくほとんどが取り外され保管されています。


今回、退蔵院の"御用絵師"に選ばれたのは京都造形芸術大学大学院を卒業されたばかりの当時24歳の村林由貴さんです。

退蔵院に住み込み、作務やお寺の業務をこなしながらの生活で、まさに"現代の絵師"としてスタートでした。
退蔵院襖絵に先駆けて同じく妙心寺塔頭壽聖院(じゅしょういん)のご住職(退蔵院の松山副住職の弟さま)からの依頼で本堂の襖絵を制作されました。今回、事前予約制で公開されました。

壽聖院には石田三成一族のお墓がありますが通常は非公開の寺院です。








練習で描かれた雀や植物のスケッチの数々のほんの一部です。

そして完成した襖絵が上の写真にかる作品です。(作品は撮影禁止でしたので当時頂いた"月刊ミセス"の小冊子からです。)
日本の四季を題材に、そこに遊ぶ雀や蝶、鯉、雪を冠った松が生き生きと描かれています。
次は、月刊文藝春秋6月号に掲載された村林さんの記事を中心に書こうと思います。