當麻寺中之坊の拝観、牡丹園の鑑賞を終え境内最西にある奥院へと向かいます。












朱色の楼門の横からは天平時代の建築物で唯一、東西二塔の三重塔(国宝)が残る風景はまさに"やまとは国のまほろば"を感じます。



詳しいご由緒については頂いた由緒書きを参照して下さい。

奥院の由緒は、応永3年(1370)に戦火を避ける為に浄土宗の総本山知恩院のご本尊法然上人像をこちらに遷座されたのが始まりです。
法然上人のご生前のお姿を写した像で上人ご自身もお墨付きを与えられた尊像です。
今回は、奈良県観光局の「祈りの回廊」の一環でこの法然上人像をお祀りしている御影堂が公開されていました。
しかし、法然上人像がお祀りされているお厨子には幕がかけられお姿を拝むことはできません。
毎年、法然上人ご命日である2月24日の一日のみ公開され、参拝者に甘酒が振る舞われます。



大方丈の庭園は"二河白道(にがびゃくどう)"になっています。
二河白道とは浄土教の経典に出てくる世界で、火の河と水の河を人の貪欲と怒りに喩え、その間にある白い道は極楽に通じる道で往生につながる信心に喩えられるます。
阿弥陀如来の救いを説く比喩で絵解きで説明される事が多いです。




御影堂のさらに奥には浄土庭園が拡がり阿弥陀如来の浄土の世界が表現されています。
二上山を背景に牡丹の花が見頃を迎えています。
冬には「こも」の下に咲く寒牡丹も見応えがあります。


朱色の楼門の横からは天平時代の建築物で唯一、東西二塔の三重塔(国宝)が残る風景はまさに"やまとは国のまほろば"を感じます。

御朱印も「法然上人」です。