京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

木乃婦 祇園祭と京料理、三代目主人が贈る美食の新世界

2023年07月17日 06時57分00秒 | 日記
 7月12日は京料理の名店「木乃婦」さんへ。





昨年と一昨年に続いて"まいまい京都"での参加です。
空いた日にエントリー(人気のツアーは抽選)し、しかもひとりで参加出来、料理に関する知識も得る事が出来るのが"まいまい京都"の魅力のひとつです。







玄関に何気に飾られている"雲龍図"は橋本関雪によるものです。









会場は2階の大広間です。
向かいには菅原道真の生誕地であり邸宅があった所と言われる「官大臣神社」が見えます。





初めに木乃婦三代目ご主人の高橋拓児さんから祇園祭や、店の前に建てられる"岩戸山"について、京都の夏、特に祇園祭には欠かせない"鱧"についてのお話がありました。

特注の"鱧切り包丁"を持参して頂き、鱧は無いですが"鱧の骨切り"の実演(?)を見せて頂きました。

京料理の基本を守りつつ、ワインに合う料理を考案されるなど、京料理の新進気鋭の料理人です。
(ワインソムリエの資格をお持ちです。時折、ワインとのマリアージュの料理会をされています。)

この様に、ご主人から直接お話をお聞き出来るのも"まいまい京都"の魅力のひとつです。

楽しいお話の後、木乃婦さん自慢の京料理を頂きます。



① 八寸









見た目にも楽しくなる八寸です。
鱧寿司、青梅、厚焼玉子、鶏松風、枝豆、九十、スモークサーモン

② 造里







内容は、真鯛と鮪のオーソドックスな物です。
高畑さん曰く、切れる包丁でさばいた魚はよく醤油を弾くのだそうです。
また、舌触りや食感もよくなります。

③ 御椀







御所車をあしらったお椀の中には、鱧葛たたき、冬瓜、丸ズッキーニ、青ゆずが添えられています?

⑤ 鮎焼





蓼酢も要らない美味しさです。
木乃婦さんでは有名店・瓢亭さんと比べて高温で焼かれるのが特徴で、表面のパリパリ感と中身のジューシーさとのバランスが絶妙です。

⑥ 焚合







茄子、小芋、鱧の子玉子〆、パプリカ、柚子

おろした胡瓜で頂きます。
口の中がサッパリし、美味しです。

京都の料理屋さんや料亭では、胡瓜の切り口が八坂神社の神紋と似ている事から祇園祭期間中の7月は胡瓜を使われないですが、木乃婦さんでは"堂々と?"使われます。

⑦ 御飯







真鯛の身と生姜が入っていて、真鯛の旨みと生姜のさっぱり感が食欲をそそります。

生姜は温かい食材に添えると身体を温める効果があります。

⑧ 水物





最後のデザートは"夕張メロンゼリー寄せ"

高価な夕張メロンの果肉がたっぷりと入っていて口当たりも良く、非常に美味しかったです。

人が持つ五感に訴える京料理の真髄を堪能させて頂きました。

9月以後に"子持ち鮎"を加えた京料理をリクエストしましたので、是非実現して欲しいです。
"まいまい京都"さん、、、よろしくお願いします。

玄関では、ご主人の高橋拓児さんがひとりひとりに挨拶されていました。

最初から最後まで木乃婦さんの"おもてなし"を感じます。