京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東福寺天得院(桔梗を愛でる特別拝観)

2023年07月09日 08時29分00秒 | 日記
 7月1日、東福寺光明院で畳アートとダンスパフォーマンスを楽しみ、すぐ近くにある天得院に来ました。









先代のご住職だった爾(その)さんとはfacebookを通じて多くの事を学ばせて頂きました。



僕より7歳もお若いのに、3年前に急性心筋梗塞で突然他界されました。
享年50歳でした。



天得院は幼稚園も経営されついて、この石碑の詩を読むたびに爾ご住職の事を思います。

童話作家で小説家の花岡大学さんの童話碑
「お父ちゃんが笑ったときは仏さまの顔だよ
お母ちゃんが笑ったときは仏さまの顔だよ」









方丈南庭は誰の作庭かは定かでは無いですが、桃山時代作庭と言われる枯山水庭園です。

通常非公開ですが、桔梗の花が咲く初夏に特別公開されます。

杉苔と桔梗とのペアリングが絶妙で暫し時が止まったかのように感じます。





方丈西側にある花頭窓から見る庭園は一幅の絵のようです。



東福寺本坊にかってあった大仏の蓮の花弁です。



明治14年(1881)に焼失してしまいましたが、左手と台座が焼失を免れ、花弁の一部が各塔頭寺院に分けられました。

東福寺五塔頭のひとつとして栄えた天得院ですが、慶長19年(1614)に住持となられた清韓長老は、豊臣秀頼の依頼により方広寺鐘楼の銘文を撰文さはましたが、銘文中の「国家安康、君臣豊楽」の文が徳川家を呪うものとして徳川家康の怒りを招き、天得院は取り潰しになる暗い過去も秘めています。



現在の伽藍は江戸時代天明9年(1789)に再建されたものです。