京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

無鄰菴講座「山縣有朋の庭園観を知り、琵琶湖疎水のホタルをめぐる夜」

2018年06月15日 21時44分53秒 | 日記
今日6月14日は無鄰菴講座「山縣有朋の庭園観を知り、琵琶湖疎水のホタルをめぐる夜」に参加しました。そして今日は無鄰菴の施主、山縣有朋の誕生日だそうで存命なら180才ですねー!講師は植彌加藤造園社長 加藤友規さんです。京都造形芸術大学の教授もされています。





まずは1階の客間で約1時間の座学がありました。山縣有朋がどんな感性でこの庭を作庭したのかわかりやすく話されました。琵琶湖疎水が明治23年に竣工し、その後この土地を手に入れます。約950坪の三角形の地形を生かし、遠く東山を主山とし、琵琶湖疎水から引いた水がまるで東山から流れて来た如く三段の滝から庭園に流れ込むように、また東山が見える庭園の中心部には芝を張り、遣水が流れるように作庭されています。非常に解放的な庭園です。



京都の伝統的な枯山水や神仙思想などにとらわれる事なく彼の庭園感覚、美的感覚で作庭されてい
ます。その感性を具現化した七代目小川治兵衛の仕事も素晴らしく、この無鄰菴が彼のデビュー作となりその後、南禅寺別荘群の多くを手掛けました。明治の庭園のスタンダードとなりました。



座学を終え、今度は南禅寺から水路閣、疎水分線に沿って散策です。遠く西山に沈む夕日が美しかったです。しばらく歩くと蹴上の水力発電所につながる二本の大きな鉄管がみえます。また少し歩くとインクラインの復元の台車、舟がありすぐ横には阿有荘や大寧軒に疎水の水を供給する分水施設があります。その下の広場には琵琶湖疎水を計画した主任技師の田邊朔郎博士の像があり、近くには彼が自費で建立した慰霊碑があります。







この時期、例年だとホタルが見られるそうですが残念ながら一週間程遅かったようです。
最後はねじりまんぼのところで友規社長のお話があり解散となりました。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿