京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

建仁寺の紅葉⑳ 時間外貸切特別拝観

2023年12月13日 07時30分00秒 | 日記
 12月6日、青蓮院門跡の紅葉を楽しみ、次に建仁寺本坊へと来ました。





JR東海のEX会員向けや旅行会社の企画のみで夜間に貸切特別拝観を実施されています。
(建仁寺では夜間拝観とは言わず、今も頑に"時間外拝観"と言う文言を使われています。)



俵屋宗達筆の「風神雷神図屏風」(国宝)です。
しかし、展示されているのはCanonが製作した高精細デジタル複写の複製品です。
オリジナルは京都国立博物館に寄託されていてほとんど展示される機会はありません。



建仁寺の専属庭師を務められている北山安夫氏作庭の「○△□乃庭」です。

本坊坪庭のひとつで、これらの図形は宇宙の根源的な形態を示していて、禅の四代思想(地・水・火・風)を地を四角で、水を円で、火を三角で表して象徴したものです。

こちらの坪庭では○は苔山と砂紋部分、□は井戸、△は白砂で表現されています。











次に大書院と小書院の間にある庭園「潮音庭」に来ました。

中央に三尊石を、その東側には坐禅石を、廻りにはもみじの植栽を配した四方正面の坪庭です。
三尊石はどこの四方から見ても正面になる様に設計された庭園で、こちらも北山安夫さんが作庭されました。

建物に囲まれている為か?京都市内でも遅い紅葉で有名です。





方丈前庭「大雄苑」と呼ばれる枯山水庭園です。
「昭和の天才作庭家」のおひとりである「植熊」三代目の加藤熊吉が手掛けられた雄大な枯山水庭園です。







方丈内の襖絵は桃山時代の絵師・海北友松筆の「雲龍図」です。
こちらは栄西禅師800年大遠忌記念事業の一環で、京都文化協会とCanonの「綴プロジェクト」で全50面が高精細デジタル複写技術で"ホンモノ"そっくりに再現されています。







建仁寺の法堂です。

七堂伽藍の内、仏殿の無い建仁寺では法堂が仏殿を兼ねていてお釈迦さまと脇侍には迦葉尊者と阿南尊者がお祀りされています。

天井には建仁寺の見どころのひとつ小泉淳作画伯筆の「双龍図」が描かれています。
こちらは平成14年(2002)に建仁寺創建800年記念事業として奉納されました。

今年は法堂の床に御座とリクライニングチェアが置かれ、仰向けに寝た状態で「双龍図」を観賞する初めての試みが実施され、今までとは全く違った感覚で、「双龍図」を観賞しました。





僕の大好きな書家・金澤翔子さん揮毫による「風神雷神」です。

展示場所は離れていますが、彼女の書と風神雷神図屏風とが見事にリンクしている様に感じます。

いつ訪れても作務が行き届いた堂宇、綺麗に剪定された庭園、法堂の「双龍図」の素晴らしさ、、、
京都最古の禅寺の夜を堪能させて頂きました。





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