京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

青蓮院門跡の紅葉⑱

2023年12月12日 07時24分00秒 | 日記
12月6日は、名残りの紅葉を求めて青蓮院門跡へ。



京都において天台宗の三門跡のひとつで非常に寺格の高いお寺です。
築地塀にも5本の定規筋が入っています。

今も皇室と関係がある唯一の"ほんまもん"の門跡寺院です。

その始まりは伝教大師最澄が比叡山延暦寺を開くにあたり、山頂に僧侶の住房が幾つか作られましたが、その内のひとつ青蓮坊が起源とされています。







華頂殿には、平成17年にミュージシャンであり、画家でもある木村英輝氏により襖絵が奉納されています。

古来からの岩絵の具では無く、アクリル絵の具を使っているので発色が鮮明で、しかも劣化もしません。
寺格の高い門跡寺院に奉納された時には驚きましたが、今ではすっかりと馴染んでいます。









青龍殿の内部にも床の間には違い棚や付け書院があり、質素な中にも気品を感じます。
こちらからは相阿弥作庭と伝わる龍心池を中心とした室町時代の庭園が望めます。





境内の中心部には、門跡寺院特有の建物・宸殿があり、歴代の天皇さまのご位牌がお祀りされています。

建物の前には御所の紫宸殿と同じく"右近の橘"と"左近の桜"とが植えられています。









小御所を巡り、庭園を散策します。











相阿弥作庭と伝わる青蓮院の主庭は池泉回遊式庭園となっています。
青龍殿の室内からの眺めとはまた、違った美しさがあります。
"名残りの紅葉"と思って来ましたが、まさに見頃を迎えていました。











青龍殿の東側には趣きの異なる小堀遠州作庭と伝わる「霧島の庭」が広がります。

趣きの異なるふたつの庭園を楽しめるのも、青蓮院門跡のいい所ですね。







好文亭は、駒札にある様に後桜町天皇の後学門所です。
天皇が住まわれる御所も度々の火災に見舞われ、内裏が再建されるまでの間「里内裏」として青蓮院も一時、後桜町天皇の仮御所となりました。



青蓮院門跡の本堂です。
ご本尊は熾盛光如来です。

宸殿に比べて本堂はかなり小さな建物です。
(聖護院門跡も同様です。)






境内の西側には親鸞聖人童形像が建立されています。
親鸞聖人は9歳の時・養和元年(1181)慈鎮上人のもと、こちらで得度されました。

当時、9時では得度は叶わない習わしでしたが親鸞聖人は藤原家(日野家)のご出身なので特別に認められたのでしょうか?







童形像の隣りには聖人の歌碑も建っています。





門前にある青蓮院のシンボル的な存在の楠の樹勢が衰えて来ているのが気になります。

次に建仁寺の"時間外貸切特別拝観"へと向かいます。











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