京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

聖徳太子1400大遠忌!京都ゆかりの地めぐり①六角堂頂法寺

2022年10月23日 07時59分00秒 | 日記
 10月16日はJR東海「そうだ 京都、行こう。」の表題のイベントに参加しました。





先ずは六角堂頂法寺からです。

聖徳太子が創建し、初代住職が小野妹子と言う京都でも古刹中の古刹です。
また、西国三十三所観音霊場の第十八番札所としてもよく知られています。





聖徳太子をお祀りしている太子堂です。





聖徳太子は用明2年(587)に四天王寺建立の材を求めてこの地を訪れられました。
太子が池で身を清めるにあたり念持仏の如意輪観音像を木にかけたところ、観音さまはこの地で衆生を救いたいと言われました。

太子はこの地にお堂を建て如意輪観音さまを安置したと言われています。



親鸞聖人は六角堂に100日間参籠し、95日目の夜に聖徳太子の夢のお告げを授り、法然上人のもてへと向かわれました。

境内には親鸞聖人像があり、遠く比叡山を向いているそうです。

境内を一通り案内して頂き次に境内に隣接する「池坊」3階の"いけばな資料館"へ。











中には国指定の重要文化財"池坊専好立花図"もあり見ごたえのある資料館です。

次に会場を2階に移し、池坊短期大学の藤井真先生による生花の講座と実演の講座がありました。







今の様に"剣山"が無い時代には藁を束ねて何度か煮沸し、アクを取って花入の中に入れ、その藁に花を生けていたそうです。

先生の鮮やかなハサミ捌きでどんどんと生花が出来て来ます。
素人目にはもったいないと思える部分も切り落とし、花の最も美しいところを生かされています。



最後にサプライズで新幹線に見立てた花入にコスモスを参加者がそれぞれ一本づつ生けていきます。

最後は先生がもみじやススキを加えられ"なかなか綺麗な"生花になりました。

恐らくは、飛鳥時代に仏教が伝来し仏さまの仏前に供えた草木が起源と思われる花道が現代まで脈々と伝えられ、発展して来ている事に日本人の美意識を感じます。

いけばな資料館内は撮影禁止なので掲載の写真は"池坊HP"からお借りしました。





【鴨川運河】(まいまい京都)

2022年10月21日 10時09分00秒 | 日記
 10月16日は"まいまい京都"のツアー【鴨川運河】京と伏見をつなぐ水の路!軍都を貫く明治の土木プロジェクトを追えに参加しました。









京阪電車「鳥羽街道」駅そばにある"高松橋ひろば"からスタートです。
ここから南にふた駅分の鴨川運河沿いを歩きます。

① 高松橋





現在の高松橋は平成26年(2014)に架け替えられた橋です。
旧親柱は"高松ひろば"で保存されています。
揮毫は書家の川島睦山によるものです。

② 相深橋









大正13年(1924)竣工。
近くには「大石天狗堂」や「任天堂」など多くのかるた製造会社がありました。

③ 稲荷橋








最初の橋は明治44年(1911)に竣工。伏見稲荷大社の裏参道に続く橋だった為、欄干には朱色の彩色がされ、青銅製の擬宝珠が取り付けられていました。

その後、昭和36年、令和2年に改修され現在の姿になっています。

橋のたもとには京都市電の線路の一部が保存されています。

④ 師団橋







かつての陸軍第16師団司令部庁舎(現 聖母女学院本館)と練兵所誓文をつなぐ「第二軍道」を通す道路橋です。

東詰には「・・年参月第十六大隊竣工」の石碑が残り、橋桁には陸軍の「五芒星」が残っています。







運河沿いの道には岸和田煉瓦の「✖︎」印の入った煉瓦が多く見られます。

ころは岸和田沿岸部の地質が煉瓦造りに最適だった為です。

岸和田煉瓦は岸和田藩士の山岡尹方(ただかた)が氏族の授産事業として明治5年(1872)に創業した煉瓦製造会社です。

こうして鴨川運河沿いを歩いていると、その歴史や変遷に触れることが出来ます。

もっと伏見区にも陽があたってもいいと感じました。





無鄰菴 山縣有朋別邸

2022年10月19日 06時27分00秒 | 日記
 10月15日、久しぶりに無鄰菴を訪ねました。





僕が庭園に興味を持つきっかけとなったところです。

無鄰菴は明治29年(1896)、明治の元勲・山縣有朋により造営された別荘でいわゆる"南禅寺別荘群"の第一号となったところです。







喫茶も充実していてお抹茶だけではなくコーヒーやクッキーなども主屋から庭園を眺めながら頂けます。

お昼に美濃吉本店 竹茂楼でお抹茶とわらび餅を頂いているのでアイスコーヒーとロシアケーキ(村上開新堂製)をお願いしました。

主屋でゆったりと喫茶をしていると涼しい風が吹き抜けます。
静かな空間で明治の名勝庭園を眺めていると不思議と心が落ち日頃のもやもやが吹っ飛ぶようです。









上の3枚目の写真に写る巨石は醍醐の山から牛24頭で運ばれたもので、かの天下人・豊臣秀吉でさえ運ぶことが出来なかった巨石です。
山縣有朋公ご自慢の巨石です。


庭園の最奥にある三段の滝です。
蹴上から鉄管で運ばれてきた琵琶湖疏水の水で高低差を利用し自噴して庭園内を流れ、次に隣りの"瓢亭"の庭園へと2次利用されます。







庭園の南側には本格的な茶室も備わっています。
その茶室の手前には霊峰比叡山が見えるポイントがあります。
作庭以来、樹木が成長していますが比叡山が望めるように上手く剪定されています。





西側には無鄰菴には不釣り合い?な洋館もありますが、今回は中には入っていません。
二階にはロシアとの開戦が決められた「無鄰菴会議」が開かれた洋間があります。



いつ来ても心和む庭園です。
















美濃吉本店 竹茂楼

2022年10月18日 08時19分00秒 | 日記
 10月15日は大阪よみうり文化センター主催の「茶の湯にまつわる芸能を名料亭竹茂楼で楽しむ」に参加しました。







会場は二階の大広間です。





講師の日本舞踊西川流師範の西川影戀先生から今、京都国立博物館で開催中の特別展「茶の湯」のお話や芸能を紐解いて解説して下さいました。

その後、もうひと方スペシャルゲスト大蔵流狂言師・茂山茂さんから能や狂言の歴史、また、狂言の見た方などを解説され、新作狂言「宗旦狐」の一部が演じられました。

能は難しいですが狂言は有声で演じられ、一定の"決まり事"を知っていれば楽しめます。

いよいよ懐石料理を楽しみます。

① 呈茶





菓子は竹茂製わらびもち、お薄は中村茶舗の中の白です。

②先付







鯖寿し、海老木の葉揚、蓮根、銀杏、いちょう玉子、柿と木耳の白和え

小さな器の中之島には秋の味覚が満載です。

② 椀物





鱧真薯、松茸、みつば、柚子

名残りの鱧に初物の松茸、、、
松茸だけでも感動ものですね。
お出汁も"和食"の真髄を感じる美味しさです。それにみつば、柚子、、、五感で美味しく、また、季節のうつろいを感じる"和食の中の和食"の一品です。

④ 向付





鯛、戻りかつを、土佐醤油、岩塩

鯛と鮪、イカの組み合わせが多いですが第二の旬"戻りかつを"を使われている点がいいですねー。

その時、その時の旬の素材を吟味されているのを感じます。

欲を言えば岩塩ではなく藻塩で鯛を頂きたかったですね。

器には真っ赤に紅葉したもみじが描かれていて、ここにも"秋"を見つけ事が出来ます。

⑤焼物





子持ち鮎塩焼、木胡椒、酢立

僕の大好きな子持ち鮎の塩焼きです。
近年、漁獲量が減って来ていて湖北産に頼っているのが現状のようです。
四十数匹を仕入れるのも大変な事だったと思われます。

⑥鉢物



海老芋、秋茄子、紅葉麩、人参、小松菜、あんかけ

⑦強肴(しいざかな)





占地(シメジ)、舞茸、平茸、京水菜、柑橘酢

秋のきのこの収穫祭ですね。
柑橘系のお酢との相性も抜群です。

⑧ 松茸ごはん、赤出汁、香の物







松茸に筍のスライスがたっぶりと入っていて、ごはんもふわふわに焚かれています。
美味しさにおかわりをお願いしてしまいました。

⑨ 水物







最後の水物は梨、キウイ、小豆にジュレ仕立てです。

松茸に子持ち鮎、秋茄子、柿、梨と食材だけでも秋を感じ、食すればより一層に秋を感じるのが"和食"の大きな魅力です。

その後、女将さんにお願いして奥にある「合掌館」を見せて頂きました。







昭和45年、富山県越中五箇山から移築された民藝風の部屋です。

この雰囲気の中で食事をされる方も多く人気の空間だそうです。











室内や廊下には河井寛次郎や棟方志功の作品が展示されていてミニ美術館のようです。

二階には多目的ホール合掌館「雪」もあるそうです。








石清水八幡宮(まいまい京都)

2022年10月16日 06時49分00秒 | 日記
 石清水八幡宮は京都の裏鬼門南西を守護する神社です。





京阪電車「石清水八幡宮駅」から参道ケーブルが通っています。

この日は神職のご案内で境内を巡ります。





展望台からは京都市内が見渡せる位置にあり、京都タワーも眺望できます。






エジソン記念碑

トーマス・エジソンは電球のフィラメントに八幡の竹を使い開発に成功しました。







参道には多くの石灯籠が寄進されています。

次に書院に通されます。







書院の庭園は石庭になっていて重森三玲による作庭です。
庭園内には唯一重要文化財に指定されている鎌倉時代の石灯籠があります。





書院内の襖絵は浜田泰輔画伯により奉納された美しい桜の絵です。




八幡の竹を使って作られた電球です。
部屋の電気を消して見せて頂きました。









夜の帳が下りた境内や社殿です。
平成28年2月9日には本社10棟、棟札3枚が国宝に指定されました。



流れ左三つ巴紋



天正8年、織田信長寄進の黄金の雨樋



目貫きの猿 一説では左甚五郎の作とも言われています。



鬼門封じ 東北の石垣の角が入り取られています。



八幡造御本殿 全てが国宝です。

また、9月15日に行われる石清水祭は賀茂祭、春日祭と並ぶ三大勅祭として知られています。