10月16日はJR東海「そうだ 京都、行こう。」の表題のイベントに参加しました。
聖徳太子をお祀りしている太子堂です。
先ずは六角堂頂法寺からです。
聖徳太子が創建し、初代住職が小野妹子と言う京都でも古刹中の古刹です。
また、西国三十三所観音霊場の第十八番札所としてもよく知られています。
聖徳太子をお祀りしている太子堂です。
聖徳太子は用明2年(587)に四天王寺建立の材を求めてこの地を訪れられました。
太子が池で身を清めるにあたり念持仏の如意輪観音像を木にかけたところ、観音さまはこの地で衆生を救いたいと言われました。
太子はこの地にお堂を建て如意輪観音さまを安置したと言われています。
親鸞聖人は六角堂に100日間参籠し、95日目の夜に聖徳太子の夢のお告げを授り、法然上人のもてへと向かわれました。
境内には親鸞聖人像があり、遠く比叡山を向いているそうです。
境内を一通り案内して頂き次に境内に隣接する「池坊」3階の"いけばな資料館"へ。
中には国指定の重要文化財"池坊専好立花図"もあり見ごたえのある資料館です。
次に会場を2階に移し、池坊短期大学の藤井真先生による生花の講座と実演の講座がありました。
今の様に"剣山"が無い時代には藁を束ねて何度か煮沸し、アクを取って花入の中に入れ、その藁に花を生けていたそうです。
先生の鮮やかなハサミ捌きでどんどんと生花が出来て来ます。
素人目にはもったいないと思える部分も切り落とし、花の最も美しいところを生かされています。
最後にサプライズで新幹線に見立てた花入にコスモスを参加者がそれぞれ一本づつ生けていきます。
最後は先生がもみじやススキを加えられ"なかなか綺麗な"生花になりました。
恐らくは、飛鳥時代に仏教が伝来し仏さまの仏前に供えた草木が起源と思われる花道が現代まで脈々と伝えられ、発展して来ている事に日本人の美意識を感じます。
いけばな資料館内は撮影禁止なので掲載の写真は"池坊HP"からお借りしました。