女装子愛好クラブ

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ある日の女装ドライブ ~富士子と富士山④

2023年09月22日 | ★女装体験記
 ■湖畔のヌード騒動
 最初に訪れた所は、五湖の中でも人の少ない西湖。この西湖は、南のほうは真鶴六年の大噴火でできた人跡未踏の青木ケ原樹海が広がって、その先に紅葉者が湖岸に迫り、北のほうは御坂山塊が近づいているため、交通が不便で人家も少なく、観光客もほとんど訪れない。
 それだけに自然がよく保たれ、縁に囲まれた藍(あい)色の湖は秀麗な富士山と共に絶好の撮影場所となっています。わたしたちは光線の関係で、わずかの人家が集まっている西岸に車を止めました。
 バックミラーでお顔のお手入れをしてから湖畔に降り立ち、少し離れた岩場まで歩きましたが、Kさんは大きなカメラ・ケースと三脚をかついで重そうです。でも、女のわたしがお持ちするのもかえって不自然と思い、わたしはショルダーだけでKさんの後ろからついてゆきました。
 湖にはボートが沖のほうに三、四隻、魚をとっているらしく、動きません。
 赤黒くなった溶岩の冷えた岩が湖畔に重なりあうように損まっている岩場で、Kさんは三脚を立てて、わたしを立たせたり、しゃがませたり、また岩に腰かけさせたり、そして視線の方向までさしずします。わたしもいっしょうけんめいで、Kさんの言われるとおりのポーズをとりますが、緊張し過ぎて表情が堅くなり、何度もKさんにしかられました。。
 でも、セーターの白やスカートの緑、そしてショルダーの赤とが藍色の水に映えて美しさはひとしおのようです。目ざとく見つけた土地の子供たちがやってきて、何かささやくそばで次第に度胸がついてきて、こんどは本栖湖へ車を走らせました。
 五湖の中でもいちばん西、富士や富士宮から近い本栖湖は、観光客がかなり来ていましたが、広い駐車場の端に車を止めて、車内でお色直しとしゃれ込みました。セーターはそのままにして、スカートを真っ赤な超ミニにはきかえ、ストッキングも白いひざ上までのハイソックスにかえて、ますます大胆な服装になりました。
 ススキのように背の高い枯れ草のそばで、川をバックにしたり、逆に富士山をバックにしたり、また、水辺にしゃがんでの撮影に、散らばっていた観先客も集まってきて、中にはカメラを向ける人たちもおりました。
 不思議なもので、カメラの放列に囲まれると、プロのモデルになったような心境で、男であることなど、すっかり忘れてしまいました。


>でも、女のわたしがお持ちするのもかえって不自然と思い、わたしはショルダーだけでKさんの後ろからついてゆきました。
B面であれば、迷うことなくジュラルミンケースを持ったはずです。
しかし今日は女性。
重いケースを女性に持たせているなど、Kさんの恥となる。
富士子さんのこの心配り、さすがです。




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