女装子愛好クラブ

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68歳の一部上場役員経験者は休日になると「静子」になった④

2023年09月15日 | ★女装体験記
静子さんの手記も最終回です。

 奥様のお目覚めは八時半すぎでした。
「お静ちゃん、きれいだわ、ステキ」
 と言って、抱いてキスをしてくれました。私か静子の時は奥様もすっかリ男役の気分でいるので、私は甘ったるい花嫁の気分で彼女に甘えます。
 このあと、私は割烹着姿で雨戸を開け、寝室の掃除と簡単な遅い朝食をつくりました。
 奥様は朝食をおえたあと、のんびりと炬燵に入って新聞を見ています。
 私も書斎に入ってこの手記を書き始めました。
 考えてみれば、奥様は日曜から金曜までは真によく旦那様につかえています。お弁当は毎日、栄養のとれたおいしいものをつくってくれますし、ワイシャツや靴にいたるまで、いつもキチンと揃えてくれてます。ですから、休日に私か静子となって家事をさせられても不満はありませんし、そうして奥様と交わす会話の数々を楽しんでます。
 いずれにしても、私と彼という二人の人間の存在は、奥様の日頃のストレスを解消させ、さらに夫婦の結びつきを強固なものとし、平和な家庭を形成しているようです。
 人の生涯、なにが幸いするか分らないものです。先月の深刻な定年夫婦のドラマを見でしても、あのご夫妻が、私達のようにすれば……と先日も奥様と話していました。
 女装をなさる方々も、その理由やタイプは色々あることと存じますが、特に家庭をお持ちの、妻に女装の趣味を打ち開けられない、また理解してもえない方は、たくさんいらっしゃるはず……私の今の環境も、そんな方達から見れば恵まれたものでしょう。
 しかし、この手記を書こうと思いましたのも、私達夫婦の生活を皆様にお知らせして夫婦不和、家庭崩懐の防げになれば、と考えたからです。           東京 吉村静子

                          出所『くいーん』20号 くいーんひろばから

>私達夫婦の生活を皆様にお知らせして夫婦不和、家庭崩懐の防げになれば、と考えたからです。
静子さん、B面は会社役員で経営ボードの一員です。大所高所から俯瞰することができます。ですから、こうした手記を書くことを思いつかれたのでしょう。潤沢な年金と多額の退職金で悠々自適で暮らせた昭和は遠くになりにけり.......。
コメント
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