女装子愛好クラブ

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ある日の女装ドライブ ~富士子と富士山⑥

2023年09月26日 | ★女装体験記
おはようございます。
だいぶ涼しくなりましたね。
明け方は冷え込み、毛布がほしくなります。

さて、湖畔のボートでヌード撮影していた富士子さんに思わぬハプニングが起こります。

 どのくらいの時間がたったか、ふとKさんの声を遠くに聞いたとき、わたしの乗ったボートは岸辺をはるかに離れていました。このボートにはオールがありません。水は冷たく、しかも相当深そうで、泳げないわたしには飛び込むことも無理です。湖岸になかった風も湖心にあるらしく、次第に岸との距離は大きくなってゆくようです。

 足もとのスノコをはずして水をかいてみましたが、右をかいたり、左をかいたり、忙しく動かすだけで、どっちへ進んでいるのか、心細くなるだけです。
 Kさんの声も聞こえなくなり、疲れ果てて途方にくれているとき、どこから現れたのか一隻のボートがこちらへ近づいていきます。釣りをしていたらしい服装の男の人が乗っており、ロープを結んで岸のほうへ引いていってくれましたが、岸には心配した大ぜいの人が集まってきていて、助けられたうれしさより、自分の姿の恥ずかしさに、わたしはボートの中にうずくまってしまいました。

 Kさんが持ってきてくれた洋服をやっとの思いで着ている間、声も出ないわたしに代わって、Kさんはしきりとお礼を言いながら、そこは年の功、
 「変わった写真をネラっていたのです」
 などと弁解をしていました。
 
  ■女の幸せを求めて
 車に戻ってきても、まだ心臓の鼓動が激しく、ハンドルを握るような気分ではありませんが、いたたまれない衝動にせきたてられて、あわててアクセルをふかし、出発しました。
 まだ日は明るく、白糸の滝ぐらいは行って来れますが、今の騒ぎですっかり気がめいってしまい、クラブが恋しくなって、朝来た道を引き返すことにしました。

 それでも富士山を右前方に仰ぎながら、青木ケ原樹海の中に作られた舗装道路を走るうち、少しは気分も落ち着いて、中央高速道にはいるころには、また、もとの明るい女の子に戻っていました。そして、楽しかったこと、つらかったこと、いろいろと今日の一日を思い浮かべながら、ボリュームのある女の一日を過ごした幸せな気分にひたってゆくわたしでした。              〈了〉

女装しているだけでも大変なのに、ヌードのままボートが流されてしまったのですから。
しかし、こんなアクシデントが富士子さんとKさんをさらに親密にするのでしょうね。

>ボリュームのある女の一日を過ごした幸せな気分にひたってゆくわたしでした。
「女の一日を過ごした幸せな気分」
これは富士子さんの実感のこもった言葉ですね。
このあとの富士子さんの女装ライフはどのようなものだったでしょうか。

ご愛読、ありがとうございました。
ご好評のようなので、10月になったら永田町の国会図書館に行って、昭和の女装体験記を探してきます。
ご期待ください。


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