老会話（ろうかいわ）

梶原しげる著　東洋経済新報社　P30より引用
ISBN4-492-04253-9 1200円＋税

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褒め言葉が力を発揮する

友人の母親は78歳。三年前に夫に
先立たれて以来すっかり老け込ん
だのを心配して息子や娘たちが温

泉に連れていったり、芝居に誘っ
たりと、皆でなんとか元気になっ
てもらおうといろいろ働きかけて

いたそうです。そんな中で一番効
果のあったのが「歌謡教室」だっ
たといいます。（中略）

初日のおけいこであれこれ悩んだ
末、かつて何度か歌ったことのあ
る大月みやこの「女の港」を先生

のギター伴奏で歌いました。カラ
オケと違い、先生は音程もスピー
ドも自在に合わせてくれるので思

いのほか楽に歌えました。そして
何より嬉しかったのは先生の一言。
「いやー、澄んだ声してますね。

なんかこう、癒されちゃうな」以
来すっかり熱心な生徒として通っ
ているそうです。（中略）

老会話

１、高齢者を一日一回は褒めよう

２、ほめるときは、具体的に自分の
　　気持ちや言葉で表そう

３、褒めることは日常生活でも
　　対高齢者ビジネスでも重要である。

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▼褒められて怒る人はあまりいま
せんね。いくつになっても人は褒
められると嬉しいものです。とこ

ろが人を褒めるのが意外に難しい
こと、つい正直に本当のことを言
ってしまいます。どこか心に残っ

たいいところをひとつ褒める。や
って見れば簡単かもしれません。
積極的に褒めるように努めたいで

す。でも近頃人から褒められたこ
とがありません。

　　こめぞう

今日の薔薇たち

薔薇
　夕焼け消え真紅の薔薇を抱き来し　野見山朱鳥


薔薇
　薔薇よりも濡れつつ薔薇を剪りにけり　原田青児


薔薇
　言葉にて受けし傷膿む薔薇の苑　寺井谷子
　


薔薇
　バラ提げてそのバラよりも人映ゆる　久米三汀


柚子の花　吸物にいさヽか匂ふ花柚哉　正岡子規

朝が楽しい時間になりました。
バラを見るのが日課になりま
した。

柚子がアゲハの幼虫の襲来で
多くのの葉っぱにくっついて
います。葉っぱが伸びるのか

幼虫に食われるか競争してい
るみたいです。生存競争は厳
しい。

　　　こめぞう