中華なランチのあとスーパーに買い物へ。
大きなお店は食材も豊富で、選びたい放題。
うきうき気分で、買い物カゴをいっぱいにしてレジに並んだ。
私の前には70過ぎのおじいちゃんが並んでいた。
おじいちゃんは、ご自分のおやつでも買いに来たのだろうか、
カゴには数点しか入っていない。
私の母より少し若いくらいのレジのおばちゃんが、
さっさと機械を通し 「○○円になります。」 と言っている。
おじいちゃんは、カートにもたれかかって立っているうえに
手の動きからして、どこか体が不自由な感じだった。
レジのおばちゃんが、
「慌てんでいいでね。 ゆっくりでええよ。」 とおじいちゃんに
言いながら、隣に並んでいる私の方を見て、にっこり笑った。
そう、おじいちゃん慌てなくてもいいよ、と心の中で思いながら
おばちゃんに微笑み返した。
なんともいえないその空間が、とても豊かな気分にさせてくれた。
おばちゃんの微笑んだ顔がとても美しかった。
心のゆとりは、顔に出るんだろうなぁ~
「寒いとよ~、なかなか手が思うように動かんでいかんわ」と
おじいちゃんは、照れくさそうに答えていた。
おじいちゃんが、お金を払い終わるとレジのおばちゃんは、
「おじいちゃん、負けとってかんよ!ファイト!ファイト!」と
ポーズを作っていた。
今日はなんかいい日だなぁ…
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