ここ数日は暖かくて助かっている。しかしながら基本線は寒冷期、冷え込んで当たり前の季節だ。野菜達にとっても震えこみ耐える時期で、成長はしばらく期しがたい。こうした状況を勘案して「冬越しの備え」を実施している。考慮すべきは、現在成育中の野菜は、「冬野菜」か「冬越しの野菜」、つまり基本的に耐寒能力を持った野菜達。過ぎたるは何とやら・・・・・・との配慮は必要だろう。かくしてほどほどの耐寒環境を、との視点になってくる。
準備した資材は「稲藁」と「籾殻」、どちらも耕地から産出した農園からの贈り物だ。有り難く活用させていただく。冬野菜は現在収穫中で対応は必要ないだろう。専ら「冬越しの野菜」が対象となってくる。根回りを資材で囲ってあげるのが手法だが、留意するのは過保護にしないこと、つまり分厚い囲いを作ってしまうと水分の滞留とも成りかねない。何事も中庸の徳、程々が肝心なのだ。
子狸の場合、対象物はマメ科の野菜、タマネギ、ニンニク、等々がメインかな。画像のように薄めに対処してみた。ここ数日のように最低気温が10度前後だと必要ない作業だが。ここ数日の状況はやはり「異変」だろう。ほぼ降雪の無い当地でも0度付近まで下がって当然の季節なのだ。季節はまもなく「大寒」、1年中で一番寒いシーズンだ。このまま暖かい状況が続くとも思えない。急激な変動は人間同様野菜達にっても危険な状態だろう。やはり冬越しの備えは必要かな。
我が国は「食料輸入国家」、それにも増してお隣の中国は「輸入大国」だ。一般的に農業国家と見られがちだが、食料は輸入に頼って14億の人口を養っている。これが気象異変等で世界の農産物が減産に向かうと、一大攪乱要因となってくる。結果的に我が国への食料輸入が途絶えることにも成りかねず、とばっちりを食らいそうだ。我が国では農業への危機感が極めて薄いようで、80年前のように、着物等を抱えて農家回りを行いイモ類への交換を願うような現象は見たく無いのだが。