木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

長老の仕事始め

2023年01月11日 05時35分09秒 | 耕作放棄地

年が変わって最初の連休日、未だ松の内の農園は静まりかえっていた。無理も無いだろう、農閑期の正月明け、真冬の寒冷期とあっては巣ごもりしているのが常識ではなかろうか。動き回っているのは貧乏性とも思える子狸と例の「百姓候補生」氏のみ.鳥獣の姿すら見えない。本年の課題である階段修理に取り掛かろうと用具と資材の準備を始めた頃、突然見慣れた人影が。どうやら「長老」のお出ましのようだ。新年の挨拶を交わし、しばらくの状況確認。どうやら元気で健やかな正月を過ごされた模様、本日は農園の偵察に出向かれたようだ。「覗きに来ただけだよ・・・・・」そう語るにこやかな笑顔が印象的だった。年齢的にも仲間内では高齢の領域、大きな負担かとも思えるのに元気な姿に感嘆するばかり。あやかりたいものである。

覗きにだけ・・・・のはずが、作業に着手されだしたのは日常風景。どうやらネット類の確認とマメ科の雑草が気になるご様子。点検と調整それに雑草の抜き取りを始められた模様だ。確かに冬場とあって雑草類の伸びは少ない。今のうちに抜き取るのが最良だろう。実は子狸も例の百姓候補生氏も冬場は「雑草対策」をメインとしている。春先になると急激な伸びが見られ、種蒔きや定植の都合もあって対応出来なくなるのだ。早めの対策が肝心だろう。

一通りの作業を終えられた頃、長老からの声がけが。どうやら野菜を持って帰れとのご厚意のようだ。ダイコンに白菜、キャベツにカブ、好きなだけ持ち帰ってや・・・・との有り難い申し出が。栽培している品目もあってキャベツのみを頂戴することに。産地直送の超新鮮野菜だ。キリギリスじゃ無いが生食でも十分可能、遠慮無く頂戴することに。仲間内での、こうしたやりとりが元気な源なのかも知れない。

政府の思惑もあってか、年金の支給開始が60歳から65歳へ、ゆくゆくは70歳から75歳へと引き上げを狙った動きが秘やかに進行中の模様だ。高齢になっても働けるのは有り難い状況、但し健康状態など個々人によってかなり状況は変化してくる。あくまでも選択肢の一つとしての制度構築でありたいもの。仲間内の「大御所」や「長老」などはかなり恵まれた身体状況かとも思える。いつまでも元気で農園での作業風景を展開していただきたいものだ。遅まきながら、新年おめでとうございます。

 

 

 

 

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