既にご存知かとは思うが、農園の周囲には小さな森が広がっている。其処と農園とには数メートルの段差があり、上り下りには困難を極める。従って階段を作り、仲間達の行動を手助けしているのだが、何事も永遠不滅の物は存在しない。一定の年数で劣化し、腐敗していくのが通例だ。過去、2~3年おきに改修を繰り返してきたが、本年もそうした時期に当たるようで、新年の課題としてきた。年末から準備を始め、作業を進めてきたのだが、どうやら完成の域となったようだ。
今回の改修では例の「百姓候補生」氏の奮闘が大きかった。まずもって自ら志願してくれたこと、率先して作業に当たってくれたこと・・・等々感謝に堪えない。おかげで立派に改修できた模様だ。体感される方もおられるかも知れないが、年齢を重ねると判断力と行動力が鈍ってくる。簡単に表現すると、けつまずきやすいのだ。世間で言う、畳の縁で骨折する・・・・・との類いである。若き方々にも存在するかも。そうした状況が予測されるなら、対応策を講じるのが当然だろう。
要は、「足がかり」と「手すり」が存在すれば大半は防止可能だ。これを周囲の竹で構築した。画像でお解りかと思うが、構造的には単純な仕様だ。竹を組み合わせて上述の足がかりと手すりを設置した次第。足がかりで足場を確保し、手すりで身柄を確保する・・・・この2点で転倒や滑落の大半は防げるはずだ。多くの方々が活用されることを願いたい。
冬場の金剛山でも顕著だが、登山道の多くには木製階段と木製の手すりが設置してある。かねて邪魔者扱いをしてきたが、冬場のシーズンには大活躍だ。ご承知のように、金剛山は府下でも有数の雪の山、冬場は凍結してアイゼンが必携となる。そこで手助けしてくれるのが、木製階段と手すりなんだ。アイゼンを付けた登山者が、手すり等に助けられ山頂へと登られるのは不名誉でも何でも無い、事故防止なのだ。
小さな森への小さな回廊、手すりと足がかりをフルに活用して事故防止に役立ててもらえたら、大きな喜びとなるかも。