27日朝、夜明けまでは平穏だった。風も無く、雨も降らず、静かな冷え込みだけが続いていたのだ。突然、変貌したのは午前7時頃、粉雪が舞いだした。ふと思い出したのが田舎での原体験。子狸はとある寒村で育ったのだが、伝承された経験値があった。「牡丹雪は溶けるが粉雪は積もる」との教えだ。祖父母たちから孫達への言い伝えとして伝承されて来たのだろう。まずいなと思いながら日程の修正にはいる。農作業どころか農園への出動自体が危ぶまれるのだ。大阪人は全般に夏仕様、冬支度の備えなど皆目無きに等しい。チェーンやスタッドレスなど準備のかけらも無いのだ。
降雪は続き、うっすらと積雪状態。これは積もるなと覚悟を決めた頃、氷雨へと天候が変化した。お昼前だったが、雨が続いて積もった雪が溶け出した模様。白い路面が何時の間にか黒っぽいアスファルト地へと様変わりしだした。雨は降り続き、昼過ぎには完全に雪が溶けたようだ。道路はいつもの姿に戻っていた。ラッキー、作業は出来ずとも通行には支障が無さそうだ。
気象変化について過敏になるのも無理が無いかと思う。テレビを点けると、渋滞や事故或いは立ち往生や運休の知らせばかり。確かに画面に映る状況は悲惨だ。物流はトラックに頼っていることが一目瞭然、道路で立ち往生している姿はトラックの大行列ばかりだった。とりわけ高速道路で立ち往生したら悲劇だろう。食料も無く、トイレにも行けず、逃げ場も無い。燃料の心配もあって暖房も満足には使用できないだろうし、生命に関わる事態ともなってくる。高速が早めに閉鎖となるのも致し方ないかと。
当地での雪の心配は少ないが、10年に一度の最強寒波などと表現されると、ビビりまくってくる。幸いにして本日の雪は溶けてくれたので助かったが、降雪も控え目に願いたいものだ。北国の方々もどうかご無事で。