権利と義務とは表裏一体である・・・・・公設学校に入学すると最初に教え込まれる概念である。つまり一定の権利主張には当然ながら義務が伴うものであり、両者は切っても切り離せない関係性に立つ。堅苦しい話は止めにしよう、権利には義務が伴う・・・・・・とだけ理解しておけばよろしいかと。百姓仕事は天然自然を相手にするものであり、権利・義務関係など想定外だろう・・・・・・との認識が一般的かも。其処で一例、水の話を。水は天からもらい水・・・だが、それだけでは百姓は成り立たない。とりわけ水田稲作など灌漑用水が必要不可欠であり、多くの人々の尽力で水が賄われている。維持管理組織として水利組合が結成され、日々メンテナンスに当たっておられることはご承知かと。
今回は水と水利組合との話を少々。当地にも複数の水利組合があり、用水路の維持管理に当たっている。流域の農家で構成され、上述の権利と義務とが発生してくる。権利=用水路を通しての水の利用が可能、義務=用水路の維持管理に伴う経済的・労力的な負担、多くの農家が複数の水利組合に所属し、それぞれの権利義務を分担している。
我々が関与する農地群も水を使用している以上、上記の枠内に該当するのだ。農地群の地権者は3名、内A氏は所有者責任で義務を履行、B氏とC氏は我々に丸投げ・・・・・・と言った状態だ。そこで義務の履行をも代行すべく、代理人として出役義務を果たしている。組合員名簿にはキッチリと氏名・電話番号が登録されている。
例年、田植えの直前になると用水路の清掃が企画される。水の流れを円滑に且つ円満に施行するための下準備だ。当地では昨日が実施日で、長老と子狸の2名で参加してきた。用水路はコンクリートで整備されているので、格別な作業は不要なのだが、取水口への通路がヤブ状態で草刈りが必要だった。刈払機部隊が突入して対処、我々は刈り取られた雑草類の処理に回った。暑さと体力不足でヘトヘト、水分を補給しながらボチボチと進めて行く。
長老とも話し合ったのだが、我々2名が参加できる間は構わないが、遠からず不能な時期がやってくる。経験を積むためにも、村の衆との関係性を保つためにも、交代参加の導入が必要なのかも。仲間達にも相談してみようかと。
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