鉄道模型工作記録帳

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ライダーハウス蜂の宿

2012-02-16 00:11:00 | 北海道廃車体めぐりレポ

ライダーハウス蜂の宿という宿のオーナー様よりコメントをいただきまして・・・。


美瑛のこのスヤ52の現オーナーさんとのことです。


オンレールの状態で小学生の時に撮影した同車です。

ということでウンチク。

この白い客車。
もちろんこのカラーは美瑛に来た時に塗装されたもので、昭和25年・新製時の型式を「スロ51」その8番目。 スロ51-8として誕生。 
元々占領アメリカ軍の指示によって戦勝外国人輸送のための客車として運転を開始。

のち昭和38年に北海道用に耐寒施工されてスロ52-4に改番。
函館に配置されて道内急行列車に活躍。

当初はぶどう色1号、昭和36年ころにぶどう色2号となり、昭和40年代前半に青15号というカラーで塗装され、リクライニングシートの並ぶ特ロ(特別2等車~グリーン車)でありました。

昭和45年頃に、旅客車としては退役し、鉄道員の健康検査を全道で巡回する「保健車」という移動クリニックに改造され、昭和61年、廃車となりここに移動してきています。

現役最後のカラーは青15号に黄色の帯。
塗り分けはモノクロ写真のようになっています。

現役時からは屋根がトタンに吹き替えられ、床下を台車以外撤去。
塗装を白にして今に至ります。

小さな窓がずらりと並ぶ姿はスロ51の大きな特徴であり、この姿は全国でもここだけのものでほかの仲間が全て解体された今となっては大変貴重な姿を今に伝えています。
特に小窓が並ぶグリーン車はこのスロ51(スロ52)のみの特徴であり、一人ひとりの客がひとつの窓を占領できたスタイルは大窓を共有するものと違い、格別のものとなっていたことでしょう。

末永く、宿として活躍することを祈願しております。



  ↑以上、簡単な解説でした。