NHKスペシャルで、平成17年9月放送された番組の再放送があった。
規制緩和で台数が増え、料金が下げられ、競争が激化している。
車を離れての客引き、タクシーを家に持ち帰って家から営業に出かける。
これらは、現在の法律で禁止されているという。
自宅から営業に出ることがあれば、酒気帯びや安全点検がされない可能性があるからだ。
500円タクシーの運転手は、タクシーで帰宅・出勤をしたいという。
取材先の500円タクシーは、「車両屋根にある看板を会社に返すことで、営業前確認ができる」という話だ。
この番組を見ただけで、500円タクシーの営業前確認がどれだけ機能しているかはわからない。
老舗タクシー会社の営業前点呼の様子も放映されたが、この有効性も私では判断できない。
看板を会社に返さない形をとっている人が問題であって、それは500円タクシーとして紹介されていた会社の車ではなかった。
私は看板で営業前点検を管理するシステムが機能しているなら、タクシーで帰宅しても良いと思う。看板をトランクにしまっている人と見分けがつかないから、看板管理は危ないという理屈は、ちょっと違うだろう。
まして、法律が禁じているというのは問題ではないと思う。
国会議員の国民年金未納が取り上げられたとき、後払いができるという法律が作られた。しかも、非常にすみやかに。
法律なんて、立法に携わる人が、でっち上げようと思えば、できてしまうものなのだ。
でも、私は500円タクシーに反感を感じる。
車を運転手に買わせて、月に20万円会社に納めれば「頑張れば頑張っただけあなたのもの」と焚き付けて、事故が起これば運転手の責任という経営。たくさん走れば事故の危険性は高まる。月ぎめの上納金は、その高まった分の危険性を補償しないということではないか?
上前をはねるという点では、どの会社も似たようなものかもしれない。老舗タクシー会社社長の豪華な車は、上前の集合だ。
でも、500円タクシー運転手が始業前のインタビューで「博打のようなもの」と言った言葉が気になる。
番組では運転手の平均年齢が50才を超えていると言っていた。
バブル崩壊後、40才を過ぎて、他に仕事はないと言う。
この「他に仕事がない」というのが、全ての根源だと私は思う。
どの会社の運転手も「頑張っている」と話していた。
会社の仕事を頑張らなければ、収入は得られない。
でも、その頑張りが今の苦しい状態を作っている。
最後の運転手の話
「奥さんがね、道の端に花が咲いていたから、歩道から道の方に近づいたらしい。
そしたら「すぐにタクシーが寄って来た」って。
その時「まっちゃん(運転手)もこうやって、道に近づく人がおったら
すぐに寄って行くやろなぁって思ったら、涙がぽろぽろ出てきた」って、言うんですわ。
わたしは、この女を泣かせたらあかん。そう思うことでやっていられる。生き抜かにゃならん。
それがわかっただけも、人生の意味があったとちゃいますか。」
運転手以外の仕事に移ることが、奥さんを泣かせないことになるのではないだろうか。
奥さんは過酷な旦那さんの仕事を思い、涙を流したのではないか。
やるべきは、仕事をやり抜く以外のことだ。
他に仕事があるのなら・・・。
安全にお金をかけている会社から客を奪い、タクシー全体の安全性を下げてしまうことが問題だ。
規制緩和で台数が増え、料金が下げられ、競争が激化している。
車を離れての客引き、タクシーを家に持ち帰って家から営業に出かける。
これらは、現在の法律で禁止されているという。
自宅から営業に出ることがあれば、酒気帯びや安全点検がされない可能性があるからだ。
500円タクシーの運転手は、タクシーで帰宅・出勤をしたいという。
取材先の500円タクシーは、「車両屋根にある看板を会社に返すことで、営業前確認ができる」という話だ。
この番組を見ただけで、500円タクシーの営業前確認がどれだけ機能しているかはわからない。
老舗タクシー会社の営業前点呼の様子も放映されたが、この有効性も私では判断できない。
看板を会社に返さない形をとっている人が問題であって、それは500円タクシーとして紹介されていた会社の車ではなかった。
私は看板で営業前点検を管理するシステムが機能しているなら、タクシーで帰宅しても良いと思う。看板をトランクにしまっている人と見分けがつかないから、看板管理は危ないという理屈は、ちょっと違うだろう。
まして、法律が禁じているというのは問題ではないと思う。
国会議員の国民年金未納が取り上げられたとき、後払いができるという法律が作られた。しかも、非常にすみやかに。
法律なんて、立法に携わる人が、でっち上げようと思えば、できてしまうものなのだ。
でも、私は500円タクシーに反感を感じる。
車を運転手に買わせて、月に20万円会社に納めれば「頑張れば頑張っただけあなたのもの」と焚き付けて、事故が起これば運転手の責任という経営。たくさん走れば事故の危険性は高まる。月ぎめの上納金は、その高まった分の危険性を補償しないということではないか?
上前をはねるという点では、どの会社も似たようなものかもしれない。老舗タクシー会社社長の豪華な車は、上前の集合だ。
でも、500円タクシー運転手が始業前のインタビューで「博打のようなもの」と言った言葉が気になる。
番組では運転手の平均年齢が50才を超えていると言っていた。
バブル崩壊後、40才を過ぎて、他に仕事はないと言う。
この「他に仕事がない」というのが、全ての根源だと私は思う。
どの会社の運転手も「頑張っている」と話していた。
会社の仕事を頑張らなければ、収入は得られない。
でも、その頑張りが今の苦しい状態を作っている。
最後の運転手の話
「奥さんがね、道の端に花が咲いていたから、歩道から道の方に近づいたらしい。
そしたら「すぐにタクシーが寄って来た」って。
その時「まっちゃん(運転手)もこうやって、道に近づく人がおったら
すぐに寄って行くやろなぁって思ったら、涙がぽろぽろ出てきた」って、言うんですわ。
わたしは、この女を泣かせたらあかん。そう思うことでやっていられる。生き抜かにゃならん。
それがわかっただけも、人生の意味があったとちゃいますか。」
運転手以外の仕事に移ることが、奥さんを泣かせないことになるのではないだろうか。
奥さんは過酷な旦那さんの仕事を思い、涙を流したのではないか。
やるべきは、仕事をやり抜く以外のことだ。
他に仕事があるのなら・・・。
安全にお金をかけている会社から客を奪い、タクシー全体の安全性を下げてしまうことが問題だ。
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