9月に映画化される小説。book cafeで話があった。https://voicy.jp/channel/794/5070291
book cafeでは、親の言う通りにしてきた善良、という話があった。
自分は、より広く、常識というか謙虚さも善良の中に含まれていて、その善良と傲慢は同居して、相手を傷付け、自分にも返ってくることあることが怖くなった。
婚活が上手くいかない、「ピンとこない」という状態を、ちょっと辛辣に、でも鋭く描写していて、ドキドキする。
ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です
その値段、点数が、自分と釣り合うか、自分の高い点を持ち出すか、低い点から相手を見られるか、傲慢を手放せるか、それが「ピンとくる」ということなのだろう。
もう一つ、自分の価値観に突き付けられたのが自己愛と逃げ。
自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない。諦めているから何も言わないでって、ずっといろんなことから逃げてきたんだと思う
自分が謙虚で居ようとするのは、逃げるためだったようにも思う。「頑張ったから、これで勘弁してください」と、ハンドルを手放してしまう身勝手さの根っこに、上のセリフが重なり、ちょっと苦しくなった。
この話の根底に、恋愛結婚至上主義的なものがある。個を確立した者同士が自分の価値観に基づいて相手と結ばれることが最善という考え方。婚活がテーマなので、登場人物がそうした考えを持って行動し、個の確立ができていない生き方に未熟を感じるように描いているのは当然かもしれない。半年前であれば自分も違和感なく読めただろう。
選択の科学/シーナ・アイエンガー著/文藝春秋 - 日々の生活から では、恋愛結婚が一般通念でないことが描かれている。それがあったので、お見合い結婚であっても幸せになれるだろうし、という視点で読み進められた。主人公への共感は減ったかもしれないが、落ち着いて読み進められた。
選択の科学/シーナ・アイエンガー著/文藝春秋 - 日々の生活から では、恋愛結婚が一般通念でないことが描かれている。それがあったので、お見合い結婚であっても幸せになれるだろうし、という視点で読み進められた。主人公への共感は減ったかもしれないが、落ち着いて読み進められた。
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