カピバラさんの2泊3日(15)

2015-08-06 21:19:44 | 童話
僕達はまた、お父さんを先頭に一列になって歩きましたが、暫く歩いていると雨がポツポツと降ってきました。

『お父さん、どうします?』
『もう少し歩いて、雨が強くなったら、どこかで雨宿りをしよう。』
『そうね、みんな頑張ってね。』

雨が段々強くなってきました。

『あそこのお菓子屋さんの軒先で、雨宿りをさせてもらおう。』
『随分濡れたわねえ。』

ピカピカ、ゴロゴロ。

『うわっ、雷だ。』
『雷が落ちると死んじゃうのかなぁ。』

みんなで半分濡れながら雨宿りをしていると、今来た方から自動車が来て止りました。

『随分濡れたね。』

昨日泊まっていた家のおじさんが運転して来たのでした。
助手席のおばさんが僕達4匹の体をタオルで拭いて、後の座席に乗せてくれました。

『君達の家まで送ってあげるよ。』

そう言っておじさんは車を走らせたのです。
そして、高速道路を走ったので、たちまち家に着きましした。