僕は自転車(3)

2015-08-24 21:37:39 | 童話
友達は
『なんだ、乗れるじゃないか。』
男の子は嬉しそうに
『うん、そうだね。』
と言って公園の中をぐるぐると、いつまでも僕に乗って走っていた。
だんだん上手くなり、僕はグラグラしなくなった。

お父さんさんが
『おぅ、乗れるようになったじゃないか。』
と言い、男の子以上に嬉しそうにしていた。

男の子は、夕飯の時にお母さんに
『あのね、僕、自転車に乗れるようになったよ。』
『あらそう、頑張ったのね。良かったわね。』
と喜んでくれた。

そして、しばらくお父さんや友達と一緒に僕に乗って楽しんだ。