
昨日『京都検定』の話を書きましたが、何年か前の2級の問題を解いていると、川端康成さんの作品が問題に出ていました。
私は自慢ではありませんが、文学作品などは、全く読んだことがありませんでした。
昨年「夏目漱石を読んだことがない」という話をブログに書きましたが、ノーベル文学賞を受賞した大先生の作品など、全く縁がありません。
不思議なもので、『京都検定』の問題にあったことで、何故か読んでみたい気持ちになりました。
全く、単純な性格です。。。
さっそくメルカリで300円で購入しました。
やや古い本ですが、綺麗に保存されていたようで、綺麗でした。
「古都」という題名は、文字通り京都を舞台に書かれた小説でした。
読み始めてみると、書き出しの綺麗な文章にひきこまれました。。。
『もみじの古木の幹に、すみれの花がひらいたのを、千恵子は見つけた。「ああ、今年も咲いた。」と、千恵子は春のやさしさに出会った。』
当たり前と言えば、当たり前ですが、川端康成さんと言う人は、日本語が本当にお上手です。。。
千恵子という人は、この小説の主人公ですが、昭和の京都人らしく綺麗な「京都弁」を話します。
私が育った年代よりも、少し前の時代だと思われますが、言葉遣いや、内容がいかにも昭和の京都だなあと感じて、懐かしさを感じます。
まだ前半部分しか読んでいませんが、平安神宮や清水寺が登場して、京都を舞台に千恵子の心情が描かれていくようです。
最近は、推理小説などのミステリー的な話ばかり読んでいたので、大変新鮮な感じを受けました。
若い頃ならば、絶対に読まなかった話だと思います。
川端康成大先生の小説など、恐れ多すぎて、読む気になれませんでした。
歳をとるといろいろと興味が変わってくるものなんですかね。
川端先生は、大阪の産まれなんですね。
京都弁がすごくきれいに描かれています。
「伊豆の踊子」や「雪国」などは、有名ですが、それはどういう風に描かれているのかな???
この本が終わったら、次は川端つながりで、そちらに行ってみるのも良いかもしれません。
この本は、通勤の電車の中で読むには、少し味気ない気がします。
落ち着いた部屋で、日本茶でも飲みながら、文章を味わって、ゆっくりと読みたいと思います。
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